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気まずい。…非常に気まずい。
おれは今、コーヒーを取りに給湯室に来た。
佐久間に「おれ、冷蔵庫にあるオレンジジュース！」とパシられ、のんびり淹れていたら
別の誰かが入ってきた。
邪魔かと思って顔を上げるとそこには
辰「どーも」
おれが今1番恐れている男、深澤さんがそこにいた。
翔「お疲れ様です…」
一言声を掛けて、そそくさと去ろうと急ぐ。
辰「そんな急がなくてもいいじゃん」
翔「いや、頼まれてるんで」
辰「佐久間のでしょ？いいってそんな急がなくても」
翔「仕事もありますし、失礼します」
辰「A」
翔「…っ」
辰「未練がましい男は嫌われるよ」
翔「…貴方に関係ないですから」
辰「えぇ〜、関係大アリよ？
俺がAを立ち直らせたんだから。
来た時は酷かったなあ、美人が台無しってくらいクマ作って、ロボットみたいだった」
翔「っ…何が言いたい」
辰「Aを傷つけることだけはやめてね？
せっかくあそこまで明るくなったんだから。
…君はあくまで元彼。彼女がまだ君を好きとか思わない方が身のためだよ」
翔「…んな事、分かってんだよ」
オレンジジュースが少しこぼれた事なんか無視して
居心地の悪いこの空間から脱した。
現実をぶつけられた気がした。
そう、おれは一度あいつをめちゃくちゃ傷つけた。
離れてくと知って、Aの大切さに気付いた。
そんな中、Aと再会して、優しく笑ってくれるAに
少しはおれのことまだ好きでいてくれる。
って調子に乗ってた部分もある。
でも、違うんだ。
Aは、、呆れていただけなのかもしれない。
おれの気持ちを押し付けられて、迷惑だったかもしれない。
舞い上がってるおれを見て、何を思ったかな。
調子に乗ってたらいけないって分かってたのに。
だけど、それくらいAが好きなんだ。
康「あれ、、翔太くん？」
翔「…康二」
康「どうしたん、そんな悲しい顔して」
翔「おれ、、無理なのかな…」
康「！？ちょっ、泣かんでや！
このオレンジジュースは、さっくんやな！？」
いい歳した男が自分のした事に苦しんで
泣くなんて無様な姿、見せたくなかった。
でも、それくらい彼女に関しては敏感で
思った以上に不安でいっぱいなんだと
慌てふためく康二の前で冷静に思った。
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あちゅ。(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。展開が早いのが読みやすくて頭の中で映像が浮かぶ(？)ような感覚で胸が締め付けられたり温かくなったり…とても素敵な作品でした。他のお話も読ませて頂きます！ (2022年1月3日 23時) (
レス) @page31 id: 7181f78bde (このIDを非表示/違反報告)
ささみ(プロフ) - お話最後まで読ませていただきました。とても温かい気持ちになれました。私自身同性愛者でこういう形で出して出していただけてとても嬉しいです。もし同性愛者を見かけたら過敏に同情せず普通に過ごしてもらえたら嬉しいです。温かいお話ありがとうございました！ (2021年12月18日 0時) (レス) @page32 id: 253d80ce28 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - 完結してくださってありがとうございます！！2人が無事結ばれてうれしい気持ちが溢れてます！！！！（笑） (2021年8月14日 8時) (レス) id: 0b41a58c52 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2021年7月15日 0時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
わたなべ(プロフ) - 更新うれしいです！！！ありがとうございます！！！ (2021年7月3日 14時) (レス) id: 0b41a58c52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星
| 作成日時：2020年5月25日 1時
