【冨岡義勇】継子になりたい女の子【鬼滅の刃】

縁側 ページ6

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冨岡さんに貰った2つの柏餅



早く屋敷に帰って無一郎と食べよう！

私の心の中はそんな事でいっぱい








『今日は柱様と3人も会っちゃった』




このまま全員と会えたりして(*´ �・ `*)






そんな淡い期待は裏切られ


あの後は結局誰ともすれ違わず




朝ごはんの用意をしに屋敷へ帰る









時「おはよ。どこ…行ってたの？」








『おはよう無一郎！早いね。ちょっと散歩に』








時「散歩…手に持ってるのは何？」







それ、と先程冨岡さんに貰った柏餅を指さす







『これ？これねー！！さっきたまたま冨岡さんと会ってね！！柏餅くれたの！！一緒に食べよ！』









時「柏餅？あの人が？
なんでAの好きな物知ってんの」









『んーーー。でも皆知ってるよ？？蜜璃さんも不死川さんもーそれに宇髄さんも毎日持ってきてくれるよ！』





私が柏餅好きなのはみんな知ってる
御館様もご存知の事でたまに呼び出されては
極上の柏餅をくださる


その柏餅が美味しいのなのんの…









『今日ね！冨岡さんだけじゃなくて蜜璃さんと不死川さんに会ったんだー！それでね…んぐ』




今朝の出来事を話そうとした矢先
口に柏餅をねじ込まれる





『…ﾓｸﾞﾓｸﾞおいしい』







時「そう、良かったね。俺のもあげるよ」









『ほんと！？…でも2人でって渡されたから無一郎にあげる！』









時「俺があげるって言ってるんだから素直に貰えばいいのに。でもありがと。」








『先に縁側行ってて！お茶持ってくる』







時「うん」









二人分の湯呑みを用意して
温かい緑茶を注ぐ






『冨岡さん朝から山登りなんて凄いなぁ
私も継子になったら一緒に行くのかな…』




なんて有り得るかもしれない未来を想像して1人笑う





『なんで皆して私を継子にしたいんだろ』







…なんで冨岡さんだけは継子に誘ってくれないんだろ






私の事嫌いなのかな

でも柏餅くれたし…



嫌い…ではないよね？









明日なにかお礼をしなきゃ




何がいいかなぁ〜








時「昨日からやけに上機嫌だよね」






『無一郎！？』








時「遅いから迎えに来た」








そんなに考えてたのかな


ちょっと恥ずかしい…






『ご、ごめん。今行くね！』






時「(笑ってるかと思ったら次は真っ赤にして
ほんと何があったの)」









『無一郎？』








時「何でもない。行こ」








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