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Toothbrush|24 ページ25







あの頃は、松田の事が嫌いで仕方無かった






「おい西條」


『最悪。話し掛けないで』


「じゃあA」


『何気安く名前呼んでるのよ!!話し掛けないでって言ってるでしょ!!!』




避けて避けて避けまくったあの当時



ジェンダー問題もある最中、“女は無能だ”発言をした彼とどうにも和解出来そうになかった




__なのに





嫌いだった筈の相手が好意に変わったのは間違いなく私からだった






ーー




「西條刑事?」


『えっ、あ』



ソプラノ声の呼び掛けにふと我に返る




『ごめんね、どうしたの?』


「いや、何かぼーっとしてたから疲れてるのかなぁって」




そう言って、くりくりした大きな瞳をフレーム奥から覗かせるのは__コナン君





以前、彼との約束で食事でもしようという埋め合わせなのだ




そして今、コナン君の勧めていたポアロとやらに来ているのである




『ちょっと考え事してたの』


「そっかぁ。警察のお仕事大変だから物思いに耽っちゃう時もあるよね!!」




ニコーッと満面の笑みをプレゼントしてくれた彼に拍手喝采。落ちてきちゃった天使かな??





そして天使は隣の彼だけでは無かった





「西條刑事お久しぶりです!!」


「うちが投資したベルツリータワー今度こそ遊びに来て下さいよぉ!!」


『あはは...ありがとう』




目の前のボックスに腰掛けるのは、可憐なる現役JK、毛利さんとこの娘さんの蘭ちゃんと、鈴木財閥のご令嬢園子ちゃん




元気なJKパワーに圧される29歳西條A。
きっつ




『そうだ、コナン君注文決まった?』


「うん!!僕ホットコーヒーがいい」



天使の笑みでブラックを頼む小学一年生。彼は砂糖もミルクも入れないんだぞ、私は飲めねぇ



最近の小学生すっげぇやと空っぽ頭で考えて店員を呼んだ




「ご注文は何になさいます?」




ふわりと柔らかい雰囲気を釀し出す彼女はここの店員さん梓さん



ホットコーヒーと自分用の紅茶を頼んだ






「にしても、美人刑事だと騒がれる西條刑事に恋人が居ないのはおかしいです」



顎に手を添えて真剣に考え込む園子ちゃん。蘭ちゃんコナン君も思わず苦笑い




何をいきなり言い出すかと思いきや、やっぱりJKはこの手の話題好きなのねと注文した紅茶を一口含んだ




と同時に何かをひらめいた様子の園子ちゃんが身を乗り出す





「安室さんとかどうですか!!」




『安室さん...?』

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設定タグ:名探偵コナン , 松田陣平   
作品ジャンル:恋愛
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ふぐひらめ(プロフ) - 自分の目が土偶のように腫れあがってしまいました。松田も西城ちゃんも悪くないんだよなぁ、でも報われねぇんだよなぁ…。もし余裕が出来ましたら、この二人の普通にイチャコラしてる話が読みたいです!生前の、になるのか別世界パロになるのかはお任せします。 (10月9日 11時) (レス) @page50 id: 63e1c883be (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 大変面白く、続きが気になってしまって一日で読破してしまいました…何処を探しても、こんなに泣いて考えさせられた小説はありません…!素晴らしい作品を、本当に有難う御座います! (9月30日 9時) (レス) @page50 id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 何度見ても涙が止まらないです。本当に、なんで死んでしまったのでしょうかね (2023年5月7日 14時) (レス) id: 86ac079c04 (このIDを非表示/違反報告)
kaki - こんばんは。何度も何度も読んでも涙が止まらないです、、涙が枯れるかと心配になるほど、出てきます。素敵なお話をありがとうございました。 (2023年5月6日 23時) (レス) id: 9254c6c927 (このIDを非表示/違反報告)
ミートボール(プロフ) - こんばんは。初めて小説を読んで声が出るくらい泣きました。とても読み応えがあって、「何度でも読みたい」と思う物語でした、、!たくさん小説がある中でこの小説に出会えて本当に良かったと思いました。素敵な作品を描いてくださって本当にありがとうございました。 (2023年3月21日 0時) (レス) @page50 id: abe3749231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンドウ | 作成日時:2019年8月12日 2時

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