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Toothbrush|6 ページ7







商品の陳列棚を前に片手を伸ばす


左手には自分用の微糖コーヒー。そして右手には...私は絶対飲まないブラックコーヒー



レジに並んだ際に店員に声をかけた




『煙草を一箱__120番で』





**




コンビニのレジ袋を下げ自宅を前に一つ深呼吸


鍵を回す手が僅かながら震える


それでも力を込めて鍵を回し、扉を開けば点く筈の無い電源があちこちについていた




自宅にも関わらず他人の家にお邪魔する様にそろりそろりと進んだ__





「__何してんの?」



『ひゃああぁぁぁ!!!!』



扉に背をつき手を当てがう




『なっ、はぁ!!?背後から声かけるとかどんな神経をお持ちで!!?!?』


「Aの姿が見えたから」



奴から悪気も反省の色も無い。わざとでは無いんだろうが流石に心臓止まる



今尚早鐘を打つ心臓を抑え、どうしようもない感情を押し付ける変わりにレジ袋を押し付けた



「ん、何?」


『コーヒー。あと煙草』


「お、サンキューな」





袋の中からブラックコーヒーを取り出した松田は私の顔を見て妖美に微笑んだ




『何よ』


「いや?ただ俺がいつも飲んでたやつ覚えてんだなって」


『調 子 に 乗 る な。金は買収するからな』


「うわ...可愛くねぇ」



一言余計だと告げて松田に背を向けた






__馬鹿じゃないの、自分。




...松田がいつも飲んでたやつだと迷わずあのコーヒーを手にした自分がいた事。松田の笑った表情に不覚にも赤くなってしまった事




全てを隠したくて口を摘むんだ

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設定タグ:名探偵コナン , 松田陣平   
作品ジャンル:恋愛
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ふぐひらめ(プロフ) - 自分の目が土偶のように腫れあがってしまいました。松田も西城ちゃんも悪くないんだよなぁ、でも報われねぇんだよなぁ…。もし余裕が出来ましたら、この二人の普通にイチャコラしてる話が読みたいです!生前の、になるのか別世界パロになるのかはお任せします。 (10月9日 11時) (レス) @page50 id: 63e1c883be (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 大変面白く、続きが気になってしまって一日で読破してしまいました…何処を探しても、こんなに泣いて考えさせられた小説はありません…!素晴らしい作品を、本当に有難う御座います! (9月30日 9時) (レス) @page50 id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 何度見ても涙が止まらないです。本当に、なんで死んでしまったのでしょうかね (5月7日 14時) (レス) id: 86ac079c04 (このIDを非表示/違反報告)
kaki - こんばんは。何度も何度も読んでも涙が止まらないです、、涙が枯れるかと心配になるほど、出てきます。素敵なお話をありがとうございました。 (5月6日 23時) (レス) id: 9254c6c927 (このIDを非表示/違反報告)
ミートボール(プロフ) - こんばんは。初めて小説を読んで声が出るくらい泣きました。とても読み応えがあって、「何度でも読みたい」と思う物語でした、、!たくさん小説がある中でこの小説に出会えて本当に良かったと思いました。素敵な作品を描いてくださって本当にありがとうございました。 (2023年3月21日 0時) (レス) @page50 id: abe3749231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンドウ | 作成日時:2019年8月12日 2時

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