２９０話 ページ40
その日の緑谷は、集中に欠いていた。授業も訓練も.....。
それは、かぐやも同じだが悟られないよう必死に振舞っていた
悔しさと怒り悲しみと言った、感情が入り混じり手をギリギリとスカートを握り締めていた。
かぐや(感情の制御の出来ない者は未熟。未熟者です！)
と、自分に言い聞かせていた。
放課後もモヤモヤしていて、緑谷が職員室に向かうのが見えたかぐやは、気づかれないよう付いて行った
緑谷「オールマイト...。」
かぐや「オールマイトを探してるんですか？出久君。」
緑谷「かぐやさん！？」
かぐや「そんなに驚かなくてもいいんじゃないですか？」
緑谷「ごめん.....。あの、オールマイト何処に居るか知ってる？」
かぐや「いえ。私は知りません。先生達に聞いて見ましょう。」
緑谷「うん...。」
鈴のようにチリンと、音を鳴らすような優しいかぐやの声に緑谷は、少し安心していた
どうやら、オールマイトはジョギングに行って居るらしい。
かぐや「無理をしないでと、言っているのに。家庭訪問が終わってから、妙に鍛え始めたんですから。」
緑谷「凄いね。オールマイト！」
かぐや「凄くても....生きてて貰わなきゃ駄目です。」
厳しい顔をしながらも笑顔を忘れまいと、かぐやは笑っていた
緑谷「かぐやさん。無理して笑わなくていいんだよ。今回、1番辛いのはエリちゃんとかぐやさんだもん。」
かぐや「.....っ。すみません、昔からの癖なんです。無理して笑うのが。あはは....。行きましょうか、何処にいるかは検討が付いているので。」
緑谷「うん！」
そうして2人は外に出てオールマイトを探しに行った
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作者名：藍原 葵 | 作成日時：2020年11月9日 17時
