２７５話 ページ24
かぐや「焦凍君。遅くなってすみません！！...って、あれ？」
慌てて教室に入ると、轟は自分の席で寝て居た。
かぐや「寝てる...。」
起こそうか迷ったが、暫くこうしておくのも悪くないなぁと、思い恐る恐るかぐやは轟の頭を撫でた
轟のサラサラな髪の毛に暖かい温もりに自然と頰が緩んでいた。
かぐや「可愛い...ですね。」
なんで呟くと、パシッと撫でて居た手を掴まれた
轟「可愛くねぇ。」
かぐや「しょ、焦凍君？！起きてたんですか？」
轟「まぁな。」
かぐや「言ってくださいよ...。」
轟「驚かせようと思ったんだ。驚いたか？」
と、轟はニヤッと笑った。
かぐや「悔しいですけど驚きました。」
ぷくぅと頰を膨らませながら、かぐやはぷいっと顔を逸らした
轟「怒るなって。笑
そういや、オールマイトと緑谷と通形先輩で何の話してたんだ？」
かぐや「インターンの話です。出久君と通形先輩と、インターン先が一緒になるかもしれなくて。」
轟「そうだったのか。何処行くか決めてんのか？」
かぐや「ええ。また、ナイトアイさんの所に行くんです。」
轟「そうか。俺も早く追いつかねぇと....。」
なんだか、心成しか轟の顔がシュンとなって居た。
再びかぐやは、轟の頭を撫でた
かぐや「仮免補講頑張って下さいね。訓練で大分、動きも良くなって来てますし個性の同時発動も上達してるので、このまま頑張れば大丈夫だと思いますよ。」
轟「本当か？」
パァっと轟の顔が明るくなった。
かぐや「はい。では、帰りましょうか。待たせてしまってすみません。」
轟「俺が、かぐやと帰りたかっただけだ。それと......。」
クイッと、かぐやの腕を掴んで唇にキスを落とした。
かぐや「なっ.....。此処教室ですよ？誰かに見られてたら....。」
轟「この時間なら誰も来ねぇよ。もう一回してもいいか？」
かぐや「絶対にダメです！するなら寮に戻ってからにして下さい。」
轟「分かった！早く帰ろう。」
急いで轟は鞄を手に取り、かぐやの手を引っ張って寮まで走った。
走ってる道中、かぐやはクスッと笑った
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作者名：藍原 葵 | 作成日時：2020年11月9日 17時
