オールマイトの娘は毒使い５ (ページ46)

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２１３話ページ46

次の日、今回の事でかぐやは警察の人から1人での外出は厳禁だと言い渡された。

かぐやは、少しこの世界が窮屈だと思っていた。

人は生まれた時から自由なのに色んなものに縛られて生きていかなければいけないこの世界は腐って居るのかもしれない。

そんな事を考えて居ると、病室のドアがコンコンとノック音が部屋中に響いた。

かぐや「はい、どうぞ！」

と、かぐやが声を掛けドアが開くとそこに居たのは轟だった。

かぐや「焦凍君、来てくれたんですね！」

轟「.....あぁ。」

何処か轟は、元気が無く怒って居るように見えた。

病室に入り、かぐやの眠るベッドの近くに置いてある椅子に轟は腰掛けた。

かぐや「あはは、私1人での外出は厳禁になってしまいました。先程、警察の方が来て居たんですよ...。いつまで私は厳禁なんでしょうねぇ！」

と、話しかけても轟からの返事は「あぁ。」と、だけ。

流石にかぐやも、変だと思い理由を聞く事を決めた。

かぐや「焦凍君、あの怒ってますか？」

轟「怒ってる....。」

かぐや「理由、聞いてもいいですか？」

と、かぐやは両手を広げると轟はビュンッとかぐやに抱き付いた。

痛いくらい轟は、かぐやを抱き締めた。

轟「.....っ。かぐやは、どうしていつも俺達の手の届かない所に行っちまうんだ？どうしてまた、死のうとしたんだ？どうして、指輪を外した....。」

かぐや「.......。」

轟「でも、本当に怒ってるのは自分の方なんだ。かぐやを守るって言っときながら、俺は守られてばっかりで。助けたくても助けられてばっかりで。

俺、かぐやに何も出来てねぇ.....。」

ポロポロと、轟は涙を流していた。

かぐやは、その涙を拭き取ろうと上を向こうとしても頭をガッシリ手で抑えられて轟の厚い胸板にすっぽり収まって居る為、拭き取る事が出来ない。

かぐや「そんな事...ありませんよ？

私は、いつも貴方に助けられてばかりです。ちゃんと、守ってくれていますよ.....？」

轟「何処がだよッ？！」

かぐやは、そっと轟の背中に腕を回した。