１８５話 ページ12
死柄木「人の命を金や自己顕示に変換する異様。それをルールでギチギチと守る社会。
敗北者を励ますどころか責め立てる国民。
俺たちの戦いは「問い」。ヒーローとは、正義とは何か。この社会が本当に正しいのか、一人一人に考えてもらう！俺たちは勝つつもりだ！
君らも、勝つのは好きだろ。」
かぐやは、冷めた目で死柄木を睨んでいた。
かぐや「哀れですね.....。」
死柄木「.....は？」
かぐや「貴方達がどういう経緯で敵になったかは知りませんが、私の夢は敵と仲良くする事。それに、変わりませんが、でも.....貴方達が哀れに思えて仕方ないです。
敵もヒーローも初めは、たった1人の人間なのに、なんらかのきっかけで人は変わるものです。
ヒーローは敵が居なければ、脚光を浴びる事はありません。もはや、ヒーローは敵が居なければ成立しない職業とかしています。
敵だって理由があって、ヒーローを敵対しているのに。
人には価値観があって、正義があるのにそのぶつかり合いでこう言った争いが起こる。
私の父と母は、その争いを無くす為に敵もヒーローも仲良く分かり合えるそんな世界にしたいと働き掛けていました。
だけど、私の父と母は敵に殺されました。
私には、貴方達がただヒーローを消しさりたいだけの組織にしか見えません。
消すために、作戦でもあるんですか？ただ、戦力を集めてるだけにしか見えませんね。
だから、哀れだと言っているんです。」
死柄木「なん、だと.....？」
爆豪「おいっ、毒女！あんま刺激すんじゃねぇ！！」
死柄木「全く、オールマイトの娘さんは威勢がいいなぁ。今此処で殺したっていいんだけどなぁ。」
かぐや「殺したければどうぞ。殺せばいいでしょう？でも_____。」
カチャリと、音がした。
荼毘「拘束を外した？鍵がかかってるんだぞ？」
かぐや「ふふ。私の個性で簡単に取れますけどねぇ。」
と、余裕そうな顔をしている。
死柄木「荼毘、拘束を外せ。」
と、爆豪の方に目を向けて言った。
荼毘「は？暴れるぞこいつ。」
死柄木「いいんだよ。対等に扱わなきゃ、スカウトだもの。
それに、この状況で暴れて勝てるかどうか、わからないような男じゃないだろ？雄英生。」
と、言ってかぐやの方へ近づいた
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作者名：藍原 葵 | 作成日時：2020年9月19日 12時
