１２０話 ページ35
暫くして、落ち着いたのか泣き止んだ。
かぐや「すみません。病院服を濡らしてしまって。」
轟「平気だ。少し座るか。」
かぐや「はい。」
2人は、近くのベンチに腰掛けた。
かぐや「でも、昨日少し考えてしまったんです。ヒーロー活動は自己犠牲を問わないそう言う職業だって分かってたのに色んな不安が込み上げて来てしまって。寝れなかったんです。」
轟「そう...だったんだな。」
かぐやは、病院に来る前化粧品でクマを隠して居たから、緑谷にも飯田にも気付かれる事は無かったが、先程沢山泣いた為、折角隠したのにメイクが取れてしまった。
轟「確かに、ヒーロー活動をして居たらいつ死ぬか分かんねぇ。けど、約束しただろ？死なせねぇって。」
かぐや「....っ。分かってます！私も、焦凍君を守ってみせます。けど、けど......。
私、両親を失った時一度ヒーローになる夢諦めたんです。
でも、最愛の父と母を殺した敵に復讐する為にまた、ヒーローを目指した。そんなの絶対ダメだって気づいたんです。
私の個性は、誰かの役に立つ為に使う。決して誰かを傷つける為には使わないって、約束したの思い出して再び小さい頃と同じ理由でヒーローを目指しているのに。
死ぬのが怖い。失うのが怖い。」
また、かぐやの目から涙がこぼれ落ちた。片手で轟はかぐやの頰に手を触れ涙を舐めとった。
轟「涙ってやっぱりしょっぱいな。」
かぐや「行成何を？」
轟は、かぐやを自分の胸に押し当てた。
轟「お前の気持ちは皆んな分かってる。おい、2人とも居るだろ？」
かぐや「え？」
入口の方に目をやると、そこには緑谷と飯田の姿があった。
緑谷「かぐやさん。大丈夫だよ。僕だって死ぬのも失うのも怖い。」
と、言ってかぐやの方に歩み寄りかぐやの手を握った。
飯田「俺も同じだ！失うのも死ぬのも怖い。」
そう言って、飯田もかぐやの手を握った。
轟「俺だって、怖い。死ぬのも失うのも。言っただろ？皆んな同じだって。」
そう言って、轟もかぐやの手を握った。
かぐやは、やっと本当の笑顔で笑うことが出来た。
かぐや「本当...ですね。私だけじゃなかったんですね。」
轟「あぁ。」
轟も飯田も緑谷も、かぐやを安心させるように微笑んだ。
空は、綺麗な青空で飛行機雲が入道雲を切って行った。
その青空はきっと、今のかぐや達を祝福しているのだろう。
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藍原 葵(プロフ) - nekonatsu6さん» お返事遅くなってすみません！！シュウくん格好いいですよね！！ (2022年3月17日 20時) (
レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - 私もディアラバめっちゃ好きです！私はシュウ推しです！あぁ尊い! (2022年2月14日 12時) (レス) @page26 id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - ひまりさん» コメントありがとうございます！更新頑張ります。 (2020年9月1日 16時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
ひまり(プロフ) - 読んでいてワクワクが止まりません！物作りは大変だと思いますが応援しています！ (2020年9月1日 8時) (レス) id: 04843deb6b (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります。チョコヴァンの雪君、最高ですよね。あぁ、尊い！！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍原 葵 | 作成日時：2020年8月22日 14時
