９０話 ページ48
それから、轟は自分の母親と会えなかった分沢山話をしていた。
しかし、かぐやは母親と嬉しそうに笑う轟と轟の母親が羨ましくて目を逸らしてしまっていた。
かぐや(いけない。如何なる時も笑顔を忘れてはダメ。約束したじゃ無い....。いいな...焦凍君。
こんな感情持ったのいつぶりでしょうか。)
かぐやは、自分の長い髪で顔を隠した。
冷「かぐやちゃん？」
かぐや「ハッ.....！！すみません。何でしょう？」
ニコッと笑いながら答えた。
轟「やっぱり辛かったか？」
かぐや「へ？」
冷「かぐやちゃん。なんだか苦しそうよ？」
かぐや「....っ。そんな事ありません！」
轟の母親は、かぐやの方に行き優しく小さな子供をあやすように背中を撫でながら抱き締めた。
冷「私達の前ではいいのよ？かぐやちゃん。泣いても....。私ね、少しだけかぐやちゃんの事知ってるの。」
かぐや「何故ですか？初対面ですよね？」
冷「そうね。かぐやちゃんのお父さんとお母さんの事件で大きくニュースになってたし、あの人もあの事件に携わる人間だから知ってるのよ。」
かぐや「そう.....だったんですね。」
冷「かぐやちゃん。私の事本当の母親だと思っていいから思いっきり甘えていいのよ？」
かぐや「そんな！申し訳ないですよ。」
冷「私は、もう1人娘が出来たみたいで嬉しいわ。それにね、私にはかぐやちゃん。焦凍の何処が好きなのかとか聞きたいの！娘の恋話とか聞いた事ないのよ。」
かぐやは最後の言葉を聞いた瞬間、顔を赤くした。
かぐや「ご迷惑でなければ……。」
そう答えると、背中に腕を伸ばした。
思わず目から涙がこぼれ落ちた。
かぐや「....うぅっ。本....当は、悔しかった....ぐす.....自分の、無力さを....あの時....突きつけられて......。
また、大.....切な....物を...失うんじゃないかって！！」
轟の母親は、「うんうん。」と優しく頷く。
かぐや「幾ら.....ぐす.....力を、付け....ても......無力さ....を、感...じる、だけで...外に、出.....て.....笑い、合う...家族を見て....羨まし.....くなって、そんな....感情....とうの昔に忘れ.....てた筈...なのに....っ。」
轟「溜め込んでんじゃねぇか！！」
冷「辛かったね。もう大丈夫よ！」
轟の母親は、優しくかぐやの頭を撫でた。
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藍原 葵(プロフ) - 時留さん» ほ、本当だ。ありがとうございます。 (2020年8月29日 15時) (
レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
時留 - 65話で治崎が、地崎になってますよ。 (2020年8月29日 14時) (レス) id: 877899f8a4 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - シバさん» wwwwww確かにぎゆしのっぽいですよね。書いてて思いました。 (2020年8月18日 13時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
シバ - やぁぁぁぁぁっとくっついたか!!やっぱりこの2人を見ているとぎゆしのがでてk(((更新頑張ってください！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: 344258cf85 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - 紅花さん» ありがとうございます。イチャイチャシーンが徐々に増えてきますよぉー！ (2020年8月17日 14時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍原 葵 | 作成日時：2020年8月11日 18時
