中学校編〈4〉 ページ6
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本来であれば、呪術師となるには呪術高専などに代表される専門機関で学んでからが一般的なのだが、私は特例だった。
呪術界というのは万年人手不足なのである。
そこに、大人よりもそれなりに呪術を扱えてしまう子どもが居たら?
それは呪術界の大人は放っておかないだろう。
あくまでも高専入学前の実地訓練という程で、時々こうして呪霊を祓っているのである。
「今回、瀬川術師に祓っていただくのは二級相当の呪霊です」
「中学生に二級払わせるって呪術界はそんな人不足なのかよ」
「付いてきたなら黙っとくとかできないの悟」
呪霊が出たという廃校まで走る車の中で私よりもくつろぐ悟。
こいつが五条家の次期当主じゃなければ、この車に乗ることすらできてないことは肝に銘じておいて欲しい。
なんなら今すぐ降りて欲しい。あと補助監督さんごめんなさい。
「今回は五条術師も参加とのことでよろしいですか?」
「いや1人で結構です」
「いや俺も参加する」
ああほらめんどくさいことになった。
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ゆっきー(プロフ) - めっちゃ刺さります!続編楽しみにしてます! (2023年1月8日 11時) (レス) @page6 id: 1972a0d759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春 | 作成日時:2023年1月8日 1時