天に堕ちる【呪術廻戦】 (ページ21)

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高専入学編〈4〉ページ21

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「とりあえず生存者2人は私が救出する、傑はあの呪霊を少しでも引きつけて」

「分かった」

呪霊近くに居た生存者を術式を使って呪霊から遠ざけると、呪霊と私との間に傑が入る。

「姉ちゃん、どうなってんだよここはよおっ」

「大丈夫です、私たちが来たんで」

「コイツもアイツらと同じで死んじまうのかよおっ」

微かに息はあるがだいぶ呪力に当てられているもう1人の生存者に向かって手をかざす。

他者に向けての反転術式は同期の硝子に比べると、かなり微力だが、少なくてもここから病院まで生かす程度は問題ないだろう。

「ここで少し待っていてください」

「その必要はない、A終わったよ」

呪霊から距離の離れたところまで2人を運び、傑の元へ向かおうとすると、後ろから傑に声をかけられる。

二級呪霊だったものは黒い丸となり、傑に取り込まれていく。

まさか高専に入学して間もない、それも経験の少ない傑がいとも簡単に呪霊を祓う？いや取り込む？とは思わなくて唖然とする。

「どうだい？少しは頼れる男に見えたかい？」

「うん、にしても傑の術式は大変だね、なんか吐きそう」

「失礼な、地道に呪霊を溜めることが大切なんだよ、私にとっては」

さてと、と傑は少し大きめの呪霊を出すと、

「この人たちこれで運ぼうか」

「便利だね傑の呪霊たち」

こうして私たちの呪術高専での生活は始まった。