天に堕ちる【呪術廻戦】 (ページ3)

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中学校編〈1〉ページ3

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___2002年3月

「聞いてない聞いてない！」

少し広い日本家屋からは特徴的な赤い眼を持つ少女の声がこだまする。

先ほどまで小学校の卒業式に参加していたらしい少女は、級友と中学校でまた再会できるとばかり思っていたらしい。

「仏教系の私立中学に入学してもらうってそんなの聞いてないよ？私嫌だよ！」

「あれ？言ってなかったかしら、お父さん？」

「母さん、僕言っておいてって頼んだよねえ」

少女の両親と思わしき2人は顔を見合わせる。

どうやら少しばかり抜けている両親が伝えそびれてたらしく、少女は急に級友との別れを余儀なくされたようだ。

「別れがあれば出会いもあるっていうじゃない
それにほらあ！五条家の坊ちゃんもそこに通ってるみたいよ？昔会ったことあったでしょう？」

「私が？御三家の坊ちゃんと？」

「蒼い眼のお友達ができた〜って昔言ってたわよ？」

「昔っていつよそれ」

まあ楽しみなさいよ！と母から言われ、渋々納得した少女は少し肩を落としながら自室に戻ったのであった。