○合宿1日目終了 ページ8
合宿1日目全体練習は終了した。
夕食の時間までは自由なので、引き続き体育館で自主練をする人が多いようだ。
マネージャーは後片付けをしなければならない。
私と親友はビブスを回収し、洗濯機へ運んだ。
洗濯機を回している間は、先輩たちがやっているドリンクボトルの洗浄を手伝った。
両方を終え、一区切りした後はご飯の準備の手伝いだ。
こんなにもバタバタと慌ただしかったことはない。
でも、不思議とそれが楽しい。
夕食の準備も終え、選手たちを呼びに行く。
私はロビーへ行き、そこにいた数人に夕食の準備ができたことを伝えた。
一人を除いて、急いで食堂へと向かってくれた。
一人はイヤホンをしているため、呼びかけに気づいていない。
向かいの椅子に座ると気配に気づいたようで、イヤホンを外してくれた。
「国見くん、ご飯の準備できたよ」
「ありがと」
立ち上がって一緒に食堂へ向かう。
「今日のご飯何？」
「メインはからあげだよ」
「腹減ってるから嬉しい」
そう言って国見くんは顔を綻ばせた。
国見くんも男子高校生なんだな。
からあげに喜ぶなんて可愛らしい。
「Aは何を手伝ったの？」
「けんちん汁！」
「そっか。楽しみ」
「うん！」
ご飯の話をしていたら、私もお腹が空いてきた。
きっと今日のご飯は格別に美味しいだろう。
・
「美味しかった〜！」
親友の言葉に同意する。
からあげも、ほうれん草のおひたしも、けんちん汁も、厚揚げチーズも美味しかった。
おばさんたちの料理の腕はすごい。
慣れない仕事をした後だから余計に美味しかった。
後片付けを終え、部屋へと戻ることにする。
これで今日の仕事は終わりだ。
疲れたけれど、いい汗をかいた。
「1日目はどうでしたか、Aさん？」
「そうですねぇ……疲れたけれど、やりがいのある仕事だと思いました」
互いにふざけて笑い合う。
本当に来て良かった。
合宿に行くかどうかは随分悩んだ。
国見くんに誘われたときはとても喜んだし、二つ返事でOKを出していてもおかしくなかった。
しかし、悩みの種はあった。
書道推薦で入学しているのに、書道部以外のことに従事しても良いのか。
いくら考えても分からなくて、顧問に相談した。
「1学期の功績は素晴らしかったし、普段から君は頑張っているだろう。たまには違うことをやって息抜きしたら？」
それが顧問の言葉だった。
私は毎日何でもいいから字を書くことを約束し、合宿参加を決意した。
顧問には感謝してもしきれない。
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パリピポ(プロフ) - 瀬がたさん» はい！昼夜逆転しすぎてるので気をつけます(笑) (2020年5月9日 19時) (
レス) id: d2189cc566 (このIDを非表示/違反報告)
瀬がた(プロフ) - パリピポさん» ありがとうございます！夜更かしには気を付けてくださいね！ (2020年5月9日 19時) (レス) id: 55cb208508 (このIDを非表示/違反報告)
パリピポ(プロフ) - 瀬がたさん» ほんとに天才です!!!面白くて夜中にも関わらず一気読みしました!!!!!! (2020年5月9日 13時) (レス) id: d2189cc566 (このIDを非表示/違反報告)
瀬がた(プロフ) - パリピポさん» え！？ありがとうございます！！一期一会ですね！！！ちょっとふざけてますが、そう言っていただけると嬉しいです！！！！！ (2020年5月9日 13時) (レス) id: 55cb208508 (このIDを非表示/違反報告)
パリピポ(プロフ) - たまたま見つけて読んだんですけど最高すぎません？！天才ですか？！楽しくキュンキュン読んでます!!!!!!!!!!!! (2020年5月9日 3時) (レス) id: d2189cc566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬がた | 作成日時：2020年3月24日 21時
