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無限列車2 ページ10

「ひっ!何あれ何あれ!腕が長いんですけどぉ…!!」


鬼のいる車両まで引きずられてきた善逸は、座席の後ろに身を隠しながら鬼を見ていた。

「先手必勝だ!」と伊之助が鬼に飛び掛かるも、逃げ遅れた人が一人いる。伊之助が鬼に吹き飛ばされたと同時に杏寿郎は動き、逃げ遅れた男性をお姫様抱っこして助けた。


「……お姫様抱っこ、私もしてほしーい!」


なんて棒読みで呟いてみると、隣にいた炭治郎が「何言ってるんですか」という目でAを見た。

杏寿郎にも聞こえたようで、男性を避難させた後「いつでもしてやるぞ!」と鬼を前にしてノリノリな反応だ。


「さて、これで問題ないな。手短に終わらせよう」


杏寿郎の言葉と同時に今度はAが動いた。



光の呼吸 参ノ型 光彩陸離!



辺り一面に散らばる光。それと同時に鬼も光となって消えていった。


「凄い…、Aさんも一撃で……」


それに綺麗だ、と消えゆく光を眺めていた。

匂いで強いということは何となく分かっていたが、炭治郎もAの技を見たことがなかったので、こんな凄い人と共に行動していたのか…と改めて思い知った。


「スゲェや!オイラを弟子にしてくだせぇ!」

「オイラも!」

「おいどんも!」

「いいとも!みんなまとめて面倒を見てやろう!!」


はははははは!と腕を組んで高笑いする杏寿郎と、その周りを「煉獄の兄貴ィ!」と飛び跳ねる三人たち。

何だこいつら…と白い目で眺めていたところで意識がシャットダウンし、暗闇へと落ちていった。







**********







目を開けると、そこは煉獄家の自分の部屋だった。

あれ?とここで疑問に思う。何で生家の、しかも自分の部屋にいるのだろう、と。


「これは、夢……?」


それとも生家を出ていった方が夢?なんて考えながら部屋を出たら確信した。


「おはよう、A」


これは夢だ、と。


「母、上……」


そう呟いた瞬間、涙が溢れた。


「あらあら…珍しいですね、Aが泣くのは」


瑠火はAの目線に合わせるように膝を床についた。そこでようやく気づく。自分が八歳の頃の姿になっていることに。


「怖い夢でも見ましたか?」


クスクス笑いながら話す母がとても懐かしくて、溢れ出る涙は中々止まらなかった。

夢の中→←無限列車



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双葉(プロフ) - 夢村ほたるさん» お返事遅くなり申し訳ありません。コメント嬉しいです、ありがとうございます。 (2022年2月9日 10時) (レス) id: eed200f551 (このIDを非表示/違反報告)
夢村ほたる - 自分がでてきて本当に嬉しいです (2022年2月7日 8時) (レス) @page2 id: 7302bc0929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:双葉 | 作成日時:2021年12月30日 15時

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