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草原にへたり込んでから数十分が経って、私はなんとか冷静さを取り戻していった。
そして冷静さを取り戻していくとともにある事実が明確になることもあった。
異世界に来た
「嘘でしょ…」
まさかこんなことが起こるなんて思いもしないでしょ…
私が！山田 Aが！異世界に行くなんて！！
頭を抱えながら心の中で叫ぶ。
今更だけど私はアニメが好きな所謂…ほらアレだ、分かるでしょ。だからこういう異世界転生ものは知ってる。ただ…
「事故ってない…よね…？」
私の持つ知識ではまず異世界転生するには事故に遭うのが基本だということだ。
会社の帰り、学校の帰り、好きなアニメが放送時間ギリギリで急いで…など、大抵はその後トラックにひかれて異世界に行くのがセオリーのはず。
そんですぐに好きなアニメにいたキャラクターだったりシーンに遭遇するわけなんだけど――
「事故じゃないなら望み薄だよねぇ…」
残念ながら私は夢女子ではない。異世界転生ものを知っている。というだけで詳しい知識は無い。私が知ってるのは事故からの転生くらいだ。
もっと夢小説読んでおくべきだった。まあ今更後悔しても遅いか。
「ていうか、亡くなって異世界に来たわけではないから転生じゃないのか…」
草原に寝ころびながらひとりごちる。一面に広がる空はほんの少し赤く染まってきていた。
もう日が暮れる時間なのか…心なしか風が冷たくなってる気もする。早く泊まれるところを探さないと凍えてしまう。
とりあえずあの街に行ってホテルを…と、思っていたらある事を思い出した。
鞄無いじゃん。財布も入っていた鞄が。
「待って、その前に日本語って通じる…？？」
まずいまずいまずい！山田 A、二度目の転生の危機！！
あ、一度目は転生じゃないのか、…ああもう知らん！！！！
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呉(プロフ) - ゆめさん» ゆめさんコメントありがとうございます。そして返信が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです(* ´艸｀) (2018年3月18日 8時) (
レス) id: 755fd0f4f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - やっば、文才すっご。小説家になれるんちゃいます？←語彙力 (2018年2月26日 12時) (レス) id: 71bd382ad1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：呉 | 作成日時：2018年2月26日 6時
