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小瀧 side .
淳太を見送って寝室に行ったら、
しげは気持ちよさそうに寝てた。
その腕の中には
俺と流星があげたクマのぬいぐるみ。
初めてしげが倒れた日の撮影で
気に入ってたのがキッカケやったなあ。
…そっか。もうそんなに経つんや。
懐かしいような、寂しいような、
そんなことを漠然と考えてたら
ゴソゴソと布団が動いて、
しげがゆっくり目を開けた。
「…おはよう。今日、俺の番。」
重「はよ…。ありがと…。」
まだ眠たいのか、それともしんどいのか、
その目は開いたり閉じたり。
なんとなく気になって
そのおでこにそっと手を触れたら、
普通よりも高めの熱が伝わってきた。
「しげ…？しんどくない？」
重「…ちょっと、…だるい、かもしれん。」
「やんな…。多分、熱あるわ。
体温計取ってくるからちょっと待っとって？」
そう言いながら立ち上がろうとしたら、
待って…。
って、消えそうな声が聞こえてくる。
「なに？なんか欲しいもんある？」
そう聞いたら、
布団の中からそっと伸びて来た手。
それが俺の足を力なく握って
見上げて来た潤んだ瞳と目が合う。
重「行かん……とって…っ。」
「いや、…でも、すぐ戻るで？」
そう言っても、イヤイヤ首を振って
全然手を離そうとせぇへん。
…寂しいんかな。
けど、このままやったら
しげもしんどいやろうし
せめて解熱の薬ぐらい飲ませてあげたい。
「…分かった。
じゃあ一緒に、リビング行く？」
そしたら嬉しそうに頷くから、
その力ない身体をゆっくりと起こして
背中にそっと乗せた。
立ち上がった時に感じたしげの重みは
前までよりもずっとずっと、軽くなってた。
それでも背中から感じる体温は
しげが生きてることを教えてくれて、
その温かさに、
目頭が熱くなるのを必死に誤魔化した
けど、
重「…なぁ、…こたき、」
「……なに、？」
重「いっぱい… せなかのせてくれてさ、
…ほんま、ありがとうなぁ。」
そんなしげの声が聞こえた瞬間、
俺の涙腺は限界を超えた。
「……っ、…どう、いたしましてっ。」
.
背中ぐらい、いくらでも乗せたるから、
だから…
ずっと、ずっと、そばにおってよ…。
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カイナ(プロフ) - すごく感動しました。特に悲しいけど、しげのおかげで前向きに進んでいくのんちゃんに心打たれ、泣きました。命の大切さにも改めて気づく事ができる、とても良い作品だなと思いました。ありがとうございました。 (2022年12月27日 11時) (
レス) @page36 id: 222ccdbc14 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民 - 大号泣しました。何回も見直して、沢山泣いて、改めてWESTの絆の深さを感じられました。素敵な作品をありがとうございます！他のメンバーの話も読んでみたいです！！ (2022年12月10日 0時) (レス) id: f054d22587 (このIDを非表示/違反報告)
#yonmiru(プロフ) - ホントに号泣してしまいました😭最近で一番泣いたかもしれないです…ホントにシゲがいなくなるのは想像したく無いけど、めちゃくちゃリアルでした。。どんどん読み進められて楽しかったです！ありがとうございました！ (2021年9月25日 17時) (レス) @page22 id: 8247bae8da (このIDを非表示/違反報告)
かみやま。(プロフ) - この作品に出会えてよかったです！ボロ泣きしました。良ければ神山くんバージョンで作って頂かないでしょうか？？ (2021年5月5日 14時) (レス) id: c8db73d961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 遅くなりましたがこの作品と出会えて良かったです。WEST好きになりたてな私でもメンバーの絆が感じられました。こんなに泣いたのはこの作品が初めてかもしれないくらい泣きました。悲しい結末だけど、どこか心温まる素敵なお話でした。完結ありがとうございます！ (2020年10月1日 21時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年2月22日 21時
