19. ページ19
桐山 side .
企画を言い渡された帰り、
マネージャーに鍵を借りて
しげの家に行った。
マネ「さっき様子見に行ったら
だいぶ調子悪そうだったので…。」
「そかそか。分かった。
あんまり長く喋らんようにするから。」
鍵開けれんぐらい、
動けんぐらいしんどいんかあって。
そう思うと
ほんま何やろ、色々考えてしまう。
「失礼しまーす…。」
一人でしげん家に来るのは多分初めて。
間取りは分からんけど、
マネージャーに教えてもらった部屋行ったら
真っ暗な中で
布団に丸まってるしげがおった。
「…しげ？お邪魔するなぁ？」
重「……あきと、？」
「うん。照史やで。
マネに鍵借りた、ごめんな？」
重「ううん… 全然、ありがと。」
ゴソゴソと布団が動いて
こっちを向いた顔がチラッと見える。
「体調悪い時にごめんな？」
重「ええよ… なに、どしたん…？」
「うん、実はな…？」
今度7人でこういう企画が用意されてて
こういうことしなあかんねんけど、
って言うのを
体調悪い頭でも理解しやすいように
言葉を選んで喋る。
「…でな？しげはどうかなって。」
重「…やるで、俺。……やる。」
返ってきた答えは予想通りで、
こいつがやるかやらへんかとか
そんなん考える必要はやっぱりなかった。
「そう言うと思ったわ。笑
…けどな、俺らも心配なんよ。」
重「うん。…俺も、心配、…やで。」
「ほんまに？
しげは、どんなことが心配？」
重「………………倒れて、まうこと。」
こんな風に2人きりで話すのは
病気が見つかってから初めてで。
毎日気張って生きてることは
気付いてたけど、
無茶したあかんってことも
案外ちゃんと気付いてるらしい。
「しげ、偉いやん。
ちゃんと身体のこと分かっとる。」
重「あたりまえ、やろ…
自分の、ことやねんから…。笑」
「そらそーや。ごめんな。笑」
そこまで分かっててやりたいなら
もうこれ以上言うことはない。
無茶しようとしてたら
嘘でも止めようと思ってたけどな。
「…ほんなら企画、受けるか？」
重「受ける。…させて、ください。」
「うん。分かった。
ほんならこれだけは約束して？」
自分の身体を一番に考えること。
俺らをちゃんと頼ること。
それ以外は、何も言わんって決めたから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1205人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
！っゆうれい！ - このお話は、何度読んでも号泣です。涙脆く泣いてしまうお話は多いのですが、ここまでボロボロ溢れることは、このお話がはじめてなんです！このお話を作っていただき、ありがとうございました！ (2020年8月3日 11時) (
レス) id: 7d068c3635 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 皆様、コメントありがとうございます。返信した分消してしまったんですが、本当一人一人感謝しております(T_T) コメント・評価 本当に励みになっております。今後ともご愛読、よろしくお願い致します。 (2020年2月14日 19時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
みずき - プライベッターを私、見ることが出来ないので、、(><)占ツクでもして頂けたら嬉しいです！わがまますいません。(._.) (2020年2月13日 0時) (レス) id: 25e7c2c06f (このIDを非表示/違反報告)
そら。(プロフ) - こんばんわ！Twitterのプライベッターでも裏話など見たいです！私も病系が好きなのでめちゃくちゃ読みたいです！望穗さんのTwitterアカウントをフォローさしていただいてるので是非見たいです！ (2020年2月13日 0時) (レス) id: 94ed66653b (このIDを非表示/違反報告)
愛菜(プロフ) - 好きすぎて先が気になりすぎて何周も何周も読んでしまってます！久々にここまでの作品に出会った気がします！ありがとうございます！みーぽんさんのペースで更新頑張ってください！ (2020年2月12日 9時) (レス) id: 2eae7514d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：望穂
| 作成日時：2020年2月7日 22時
