prince of legendー短編集ー続

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あなたside




聞こえてきた大好きな人の声





「…海司くん。なんでいるのよ…」


海「A、探してた」


「えっ…」


海「果音さんのこと聞こうと思って」




あぁ。また果音さん。私にじゃないんだな…笑




海「あと、Aに言いたいことがあって」


「え！な、なに？」




近付いてくる大好きな人

それだけで私の心臓は鳴り止Aい




海「A、果音さんと仲良いんじゃないのかよ」


「そ、それは！」


海「なんで嘘なんかついたんだよ」


「だって…」


海「嘘つきは泥棒の始まりってばーちゃんが言ってたぞ」




もう、言ってしまおうか？

振られたら楽になれるよね…笑





「…海司くんのせいじゃん」


海「おれ？」


「海司くんが、果音さんのことばっか聞くから、私が果音さんと友達だったら話す機会増えるじゃん」


海「そんなことのために頭下げたのかよ」


「私にとってはそんなことじゃない！海司くんと話せることが、どんなに…どんなに幸せか…ｸﾞｽｯ」




目が熱くなって鼻がツンとするのがわかる





海「お、おい…泣くなよ、」


「うるさい！優しくしないでよ！果音さんのこと好きなくせに！」


海「はぁ？誰がそんなこと言ったんだよ！」


「え？だって、追いかけてたじゃん！わたしにも気になるって…言ってたじゃん！」


海「果音さんのこと好きなのは光輝！俺が好きなのは果音さんじゃない！」


「好きな人はいるんじゃん…結局無理じゃん…ｸﾞｽｯ」


海「Aだって言ってもか？」


「、へ？」


海「だから、俺が好きなのはAだって言ってもか？」




この人は何を言っているんだろう
海司くんが、私を？





「ほ、ほんき？」


海「嘘はつかない」


「で、でも…」


海「でもじゃない。で、どうなんだ？Aは好きじゃないのか？俺のこと」




そんなの…そんなの…




「…好きじゃ収まらないくらい大好きだよ、泣」


海「なら、付き合うしかねえな。ほら、こいよ、

A」


「っ…// うん！」








大好きで大好きでしかたなかった人の腕の中は

お花畑みたいな甘い匂いがして、温かくて



世界一幸せな空間だった







海「ほんと、バカだな…俺のためにあそこまで」


「だって！大好きなんだもん」


海「…可愛すぎ。俺も好きだよ」








大好きな人からの"好きだよ"は、









たまりません…♡









END

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