ライブ後"_______"になり逃げ込んだ先が推しの楽屋だった件について【そらる】 -完-

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そらるside

嘘、嘘、嘘、嘘、嘘、嘘。

誰か、誰か、誰か、誰か、誰か、誰か。

誰か、誰でもいいから。

だから。


目の前の光景を嘘って言ってよ。


そらる「…嘘って言って」

うらた「…そらるさん……あれは嘘じゃありません
現実で、真実です」


ガツーン______


時代劇で首が切り落とされるよりこっちの方が断然俺には衝撃的で。

そんな気分だった。


______バッターンッ！！


俺は勢いよくドアを開けた。


うらた「ちょっ、そらるさん！？」

その音に気づいた男はこっちを向く。

悠馬「！？誰だよ！！
勝手に入って来やがって！！」

罵声を浴びせて、

でも何も感じない。

そらる「…Aちゃん、帰ろう」

「そ、…らる……さ、」

あぁ、


こんなになるまで



ボロボロにされたんだね。



可哀想に。



待ってて。



今、



そらる「助けるから」

俺は男の首元にカッターを向ける。

悠馬「ひっ…」

そらる「Aちゃんに何したの？ねぇ？
こんなになるまでなにをしたの？

なんの酷い事をしたの？」


悠馬「Aは、俺のだ！！！！
だからお前になんて言われようとAは俺の彼女だ！！！！！！！」

そらる「Aちゃんはもう別れて、俺と付き合ってるんだよ。
お前より俺の方がAちゃんを大事にしてる。

お前なんかより断然。

いつお前はAちゃんを大事にしたんだ？
カッターで切りつけるのが刺すのが、蹴るのが、殴るのが、大事にするって言えるの！！！？

ねぇ！！！！

お前がいつAちゃんを大事にしたんだよ！！」

悠馬「っ…俺はいつもAを大事にしてる！！
Aが悪いんだ！！！！

Aが他の男の所に行くから！！！！」


そらる「いい加減、刺すよ」

悠馬「ひっ…」


そらる「もうAはお前のじゃない！！！！
Aはモノじゃない！！！！


何処が大事にしてんだよ！！！！
傷を作って笑ってるのが大事だって言ってるのはお前ぐらいだよ！！

別れたならAを解放してよ！！！！

無理矢理鎖に繋ごうとしないで！！！！！」



俺はカッターをさらに首元に近付ける。


悠馬「ぐっ…」


そらる「警察が来るから。


全部話して、そのひん曲がった性格直してきな」


男はその場に崩れ落ちる。




俺はカッターを離して、傷だらけにAちゃんを抱き寄せた。


そらる「…帰るよ」


「は、い…っ」









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