ライブ後"_______"になり逃げ込んだ先が推しの楽屋だった件について【そらる】 -完-

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うらたぬきside

帰り道、俺は坂田とまふと帰っていた。
そしてAちゃんの事を話した。

まふはそらるさんに連絡して俺が見たものを調べて欲しいと言っていたが、あれは確かに傷だった。

とても酷い傷だった。


あれは自傷行為ではないだろう。あんなところにあそこまで酷い傷を負うには他人が何かしないと無理だろう。


虐待か、いじめか、それか……

いや、それはないか。


ありえ…ないよな。

坂田「うらさん？何ぼーっとしてるん？」

うらた「あーいや、何でもない」

まふ「…心配ですね」

うらた「そ、だな」

会ってたった一日しか経っていないが、少し気になり始めた気がする。

いや、恋とかそう言うのじゃないからな！？



ただ今まで幸せだったのかを聞いてみたいだけで…

でもきっとあの子の事だ。

"そらるさんが居たからずっと幸せですよ"。


なんて言うんだろうな。



あの子に好かれてるそらるさんが羨ましく感じたのは俺だけ知っていればいいんだろう。





俺は知らなかった。





自分があの子に対して宿している感情を。


いや、





自分から知るのを拒んだんだ。



まふ「あ、そらるさんからLINE来た」

うらた「お！どうだった？」


まふ「も〜焦んないでくださ……え、嘘……」

坂田「どうしたん？」

まふ「脚にも腕にもいろんな傷があるって……」

うらた「ま、じ……かよ…」


やっぱりあの時見た傷は気のせいじゃなかったんだ。





どうして…こんなに……







哀れんだ気持ちになってしまうんだろう。








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