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「なに人生の終わりみたいな顔してんの?
…何か、あった?」
隣のAをチラ、と見て。
そう、相葉さんが問うた。
「…ちょっと、ね」
ちょっとどころではない出来事だけれど、何も俺からは言えなくて。
「…そっか」
でも、たまに不思議なほど鋭い相葉さんは
何があったか察したようだった。
「…今まで、ニノにしか話してなかったけど、さ」
ビュウ…と風が吹いて。
相葉さんの前髪が、風に揺れる。
「大切な人を、亡くしたことがあるんだ。
俺の、せいで。俺が、馬鹿だったから。
周りから、存在価値を否定されたこともあった。実際、命を絶てと言われることもあった。…俺も、命を絶とうと思うくらい。すげぇ辛い時期があったの」
いつも天真爛漫な相葉さんが。
そんなこととは無縁そうな相葉さんが、自嘲気味に笑う。
「でもね、松潤」
ザァア……再び、強い風が、吹く。
・
・
「死んじゃ、ダメだよ」
・
・
死んじゃ、ダメだよ。
その言葉が、ズシンと心に響く。
「存在価値を否定された、俺が。
一時期、死のうとまで考えてた俺が。
毎日、あんなバカみたいにゲラゲラ笑って過ごしてんだよ?
人間ね、乗り越えられるの。乗り越えられないわけがないの。
生きてれば、必ずいいとこあるよ。
俺を見て?女の子に囲まれてウハウハだよ」
ウハウハ、と言う割に
あまりウハウハしてない顔で、相葉さんが笑う。
「なんかあったら、俺たち頼りなって。
いつでも助けるから。ね?」
用事が残ってるから、と去っていく相葉さんがいなくなると
…再び、沈黙が訪れる。
「…明日」
沈黙を破ったのは、俺だった。
「明日、母さんのところ行こう。
…それでどうなるかわかんねぇけど。とにかく、行こう」
何をしても悪い方向にしか行かないのなら。
とことん、堕ちてやろう。
それが、俺が自分に科す、罰だ。
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きのぴす(プロフ) - りおんさん» りおんさん、最後までお読みいただきありがとうございました(T_T)とても嬉しいコメント…ほんとうにありがとうございます。そう言ってもらえるような作品が書けたこと、とても嬉しいです(T_T)ほんとうにありがとうございました(T_T)! (2014年12月12日 14時) (レス) id: 7083c37e34 (このIDを非表示/違反報告)
きのぴす(プロフ) - まりさん» まりさん最後までお読みいただき、ありがとうございました〜(T_T)本編も、その他のスピンオフもまだまだ続きますのでよろしくお願いします! (2014年12月12日 14時) (レス) id: 7083c37e34 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 完結お疲れ様です!兄妹恋愛、よく見るのですが、今までで一番感動しました!キュンキュンして号泣させてくれる、素敵な物語に出逢えました。ありがとうございました! (2014年12月8日 0時) (レス) id: 3138ecfc9d (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - きのぴすさん、シークレット完結お疲れ様でした!もう潤くんは辛かったです~(><)本編のラブストーリーもハラハラな展開ですが楽しみにしてます(^ω^)★ (2014年12月7日 22時) (レス) id: e4c53d1278 (このIDを非表示/違反報告)
きのぴす(プロフ) - sakuranboさん» 果たして幸せになれるのかどうか…結末を2つ用意してるんですけどどちらもしっくりこなくて今もんのすごく悩んでいます(笑) (2014年10月8日 17時) (レス) id: 7083c37e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのぴす | 作成日時:2014年4月24日 17時