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暗い、街灯もない真っ暗な道を
2人で、ただ当てもなく歩いた。
今頃、あいつは、母さんに。
母さんの大切に育ててきた子供たちの罪を知らせてるだろう。
母さんは、どんな顔で。
…どんな気持ちで、いるのだろうか。
「…潤」
Aの声にハッとして顔を上げると、懐かしい光景。
「…ちょっと、寄ってくか」
幼い頃、毎日のように遊んでいた公園の、小さなベンチに
2人で、座る。
ザァ…と風が吹いて。
当時の記憶が、蘇る。
あのとき。まだ幼かった自分が。
Aに抱く感情に気づかないくらい器用な人間だったら。
今、こんな気持ちでここに座ってはいなかっただろう。
明日から、どうなるのかもわからない。
待っているのが、良いものではないということしかわからない。
「…お母さん、悲しむかな。悲しむよね」
「悲しむだろうな」
交わされる会話も。
つい数時間前までは楽しいものだったけれど
今は、もう何も意味がない。
・
耐え切れないほどの沈黙。
その沈黙に、耐えられなくなった頃だった。
「あれ?松潤?」
バッと、振り返る。
「…相葉、さん」
やっほー☆と手を振る相葉さんが、その沈黙を破った。
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きのぴす(プロフ) - りおんさん» りおんさん、最後までお読みいただきありがとうございました(T_T)とても嬉しいコメント…ほんとうにありがとうございます。そう言ってもらえるような作品が書けたこと、とても嬉しいです(T_T)ほんとうにありがとうございました(T_T)! (2014年12月12日 14時) (レス) id: 7083c37e34 (このIDを非表示/違反報告)
きのぴす(プロフ) - まりさん» まりさん最後までお読みいただき、ありがとうございました〜(T_T)本編も、その他のスピンオフもまだまだ続きますのでよろしくお願いします! (2014年12月12日 14時) (レス) id: 7083c37e34 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 完結お疲れ様です!兄妹恋愛、よく見るのですが、今までで一番感動しました!キュンキュンして号泣させてくれる、素敵な物語に出逢えました。ありがとうございました! (2014年12月8日 0時) (レス) id: 3138ecfc9d (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - きのぴすさん、シークレット完結お疲れ様でした!もう潤くんは辛かったです~(><)本編のラブストーリーもハラハラな展開ですが楽しみにしてます(^ω^)★ (2014年12月7日 22時) (レス) id: e4c53d1278 (このIDを非表示/違反報告)
きのぴす(プロフ) - sakuranboさん» 果たして幸せになれるのかどうか…結末を2つ用意してるんですけどどちらもしっくりこなくて今もんのすごく悩んでいます(笑) (2014年10月8日 17時) (レス) id: 7083c37e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのぴす | 作成日時:2014年4月24日 17時