イナズマイレブン～密かな願い２～《エイリア学園編》 (ページ7)

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５７◇限界ページ7

円堂と鬼道、美月が顔を向ける

そこには、苦しそうにする佐久間がいた

秋＞２回目・・・もう一度打ったら、佐久間くんは・・・。

鬼道＞もうやめろ！これ以上打つな！

佐久間＞やめるわけにはいかない。

そう言って歩き出したが、一歩を踏み出した途端に悲鳴をあげた

声だけではなく、体も・・・

鬼道＞なぜわからない！？サッカーが二度とできなくなるんだぞ！

佐久間＞わからないだろうな、鬼道。俺はずっと羨ましかった。力を持っているお前は先へ進んで行く。俺はどんなに努力しても追いつけない。同じフィールドを走っているのに、俺にはお前の世界が見えないんだ。だが、皇帝ペンギン１号があれば、お前に追いつける。いや、追い越せる。お前すら手の届かないレベルに辿り着けるんだ！

鬼道＞くっ・・・！

この会話に、風丸の表情が曇った

試合が再開し、塔子が不動にボールを奪われる

不動＞佐久間！

一之瀬＞しまった！

雅紀＞おら！

不動＞な。

佐久間＞なにっ！？

雅紀＞そう何度も抜かれてたまるかよ！

一之瀬＞い、いつの間に！？

パスコースをカットするため、佐久間の正面に雅紀が割って入ってきた

そのままドリブルで駆け上がり、次々と相手を抜いて行く

不動＞ボールを寄越しやがれ！

雅紀＞誰がやるかよ、モヒカン野郎！

不動のスライディングもかわし、さらに駆け上がる

一之瀬＞は、早い！？

染岡＞あいつ、本当にキーパー兼ＤＦかよ！？ＭＦの間違いなんじゃねぇか！？

雅紀＞ルナ！

美月＞よし！

パスが出され、ボールは美月に

美月＞ムーンバースト！

源田＞ビースト！

美月＞遅い！

源田＞ぐわっ！？

技を出そうと構えた源田だったが、美月の必殺技シュートが先にゴールネットを揺らした

美月＞ムーンバーストは、スピード特化型のシュート。ムーンドロップよりも威力は落ちるけど、それでも、ゴッドハンドに勝つ自信はあるよ。

土門＞すげぇ・・・技を出させず、ひとりでシュートを決めやがった・・・。

秋＞これで２点目。勝ち越しはしたけど・・・でも・・・。

試合が再開し、不動と雅紀でボールの取り合いが始まる

不動＞もう一度だ、佐久間！

雅紀＞くそっ！

だが幸運にも、そこで試合終了のホイッスルが鳴った

力尽きたのか、体が限界だったのか

佐久間がその場に倒れ、気を失った

瞳子＞救護を要請します！

源田＞佐久間・・・佐久間！佐久間！

鬼道＞・・・っ！影山ぁ！！

その後、真・帝国学園である潜水艦が爆発した