イナズマイレブン～密かな願い２～《エイリア学園編》 (ページ4)

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５４◆禁断の技ページ4

試合が始まってすぐ、不動からボールを受けた佐久間がゴール前で止まった

鬼道＞やめろ！佐久間！！それは禁断の技だ！

佐久間＞皇帝ペンギン１号！

円堂＞ゴッドハンド！(なんだ、このすごいパワーは！？)

佐久間のシュートは円堂の必殺技を破り、ボールは彼ごとゴールネットに突き刺さった

美月＞なに、あれ・・・？

雅紀＞あれは、奴らにとっての禁断の技だ。

美月＞え？

雅紀＞美月、スタンバイしてろ。たぶん出る事になるぞ、この試合。

美月＞まーくん。

彼女の怯えようから、念の為に控えに回していた

ベンチで隣に座る雅紀は、頬に冷や汗を流しながら真剣な声色で言った

鬼道＞皇帝ペンギン１号は禁断の技だ。二度と使うな！

佐久間＞怖いのか？俺ごときに追い抜かれるのが！

鬼道＞違う！わからないのか？このままでは、お前の体は・・・！

佐久間＞敗北に価値はない。勝利の為なら、俺は何度でも打つ。

鬼道＞佐久間・・・。

円堂＞鬼道！禁断の技って、どういう意味だ？それに、二度と打つなって？

鬼道＞皇帝ペンギン１号は、影山零治が考案したシュート。恐ろしい程の威力を持つ反面、全身の筋肉は悲鳴をあげ激痛が走る。体にかかる負担があまりにも大きい為、二度と使用しない禁断の技として封印された。あの技を打つのは、１試合２回が限界。３回目は・・・。

円堂＞二度とサッカーができなくなるという事か・・・ッ！

鬼道＞円堂！お前ももう一度まともに受けたら、立っていられなくなる！

全員＞ッ！？

秋＞そんな・・・！

鬼道＞この試合の作戦が決まった。佐久間にボールを渡すな！

頷いた円堂に、一之瀬と吹雪が賛成の声をあげる

ホイッスルが鳴り、試合が再開

鬼道がドリブルであがる

鬼道＞(１号を改良して、威力は落ちるが３人で打つ事で負担を減らし、使える技にしたのが２号)思い出せ！これが本当の皇帝ペンギンだ！皇帝ペンギン！

染・一＞２号！

雅紀＞やめろ！！

美月＞まーくん？

源田＞ビーストファング！

鬼道＞なっ！？

雅紀＞くそっ！

鬼道＞まさかビーストファングまで・・・。

染岡＞鬼道。ひょっとして、今の技も・・・？

鬼道＞ああ。ビーストファングだ。皇帝ペンギン１号と共に封印された禁断の技だ。

染岡＞ってことは、ビーストファングも同じく体を破壊する技・・・。

鬼道＞源田にあの技を出させるな。

塔子＞シュートを打つなって事だな。

木暮＞あいつら・・・サッカーにそこまで命懸けるなんて・・・。