イナズマイレブン～密かな願い２～《エイリア学園編》 (ページ2)

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５２◆地場雅紀ページ2

雅紀＞美月の留学もあって、俺達は自然と解散した。どの道、あのまま戦い続けるなんざ無理だったからな。

美月＞・・・・・ごめん。

雅紀＞気にすんなよ。お前のせいじゃない。

美月＞・・・。

塔子＞あたし、知らなかった・・・美月がサッカーやってたのは知ってたけど、そんな事があったなんて・・・。

雅紀＞まあ、誰かに話せるようなもんでもなかったからな。当事者の俺達と、警察くらいだ。知ってんのは。下手に話して、また周りを巻き込むのは嫌だって。美月が言ったんだ。

鬼道＞それから、お前達は・・・？

雅紀＞みんな地元に帰った。中には引っ越した奴もいる。俺は愛媛出身だったからな。ここに帰って来たんだ。俺は地場雅紀－－アースだ。

塔子＞アースって、あの！？

土門＞鉄壁の守りを誇る、あのアースか！？

雅紀＞言い過ぎだよ。でもまあ、アースなのは間違いないな。雪屋北斗はポラリス－－サブキャプテンだ。昔も、今も。美月がいなくなったあと、俺達を繋いでくれてたのはあいつなんだ。ほんと、頼れるサブキャプテンだよ。

吹雪＞雪屋くんが、プラネットの副キャプテンだったなんて・・・。

円堂＞吹雪も知らなかったのか！？

吹雪＞うん。サッカーやってたのは聞いたんだけど、どこのチームでやってたのかまでは、教えてくれなかったんだ。

雅紀＞いろんな意味で、俺達は有名になり過ぎた。言い難かったのかもな。たぶん、美月も。

美月＞・・・・・こんな形で、みんなに話す事になって・・・ごめん。

雅紀＞一番辛かったのはお前だ。心境的にも話せるタイミングじゃなかった。雷門の連中には悪いが、美月が悪いとは思わない。どこぞのモヒカンのせいなんだからな！

不動＞はっ！誰の事だろうなぁ？

雅紀＞お前以外にいるかよ、モヒカン！自覚ねぇのか、そんな頭しててよぉ。

不動＞うるせぇんだよ、負け犬のくせしやがって。

雅紀＞あぁ！？

不動＞そうだろ？キャプテンが逃げ腰の負け犬なんだ。仲間のお前らだって負け犬だろうが。

雅紀＞そこまで美月を追い詰めたのは影山じゃねぇか！

美月＞まーくん、もういい。相変わらず喧嘩っ早いね。

雅紀＞美月！

美月＞私の事は・・・“ボク”の事はどう言われようが構わない。逃げたのは事実だから。けどアースを、仲間を侮辱するのは許さない。みんなは“ボク”と違って戦おうとしたんだ。戦えなくしたのは“ボク”だ。だから－－みんなは負けてない。

雅紀＞ルナ・・・。

不動＞・・・チッ、うぜぇな。