４３◇明かされない過去：β ページ43
塔子＞あたし、側にいようか？
美月＞寝るのは怖いけど、今はちょっとひとりでいたいから。ありがとう、ごめんね。
塔子＞別に、いいけど・・・。
美月＞じゃあ、お言葉に甘えて。ちょっと失礼するね。
塔子＞・・・・・。
塔子の提案を断り、無理に作ったと思える笑顔を俺達に向け、軽く片手を上げてキャラバンに向かった
それを見送った俺は、塔子に声を掛ける
鬼道＞塔子。
塔子＞ん、何？
鬼道＞美月の両親のことを詳しく教えてくれ。
塔子＞え？んー・・・詳しくって言われてもなぁ。
風丸＞鬼道。なんで、美月の両親のことを聞くんだ？
鬼道＞・・・・・うなされながら、美月は母親を呼んでいた。そして、「もうやめて」、「ごめんなさい」と。何度も言っていた。
塔子＞そっか。やっぱり美月、昔の夢を見てたんだ・・・。
鬼道＞昔の夢？
少し顔を俯かせた後、顔を上げた塔子が見たのはキャラバンだ
いや、正確には美月を見ようとしたのだろう
塔子＞・・・・・詳しいことまで知らないのは、本当なんだ。ただ、美月のママが美月を嫌いになっちゃったことと・・・・・自分から死んじゃったってことは聞いた。
全員＞！？
塔子＞美月が言ってた。「母さんにとって、私は邪魔な存在になっちゃったんだろうな」って。あの時も無理に笑ってた。美月はいつもそうなんだ。あたしには何も話してくれない。美月のママの事も詳しく教えてくれないし、美月のパパが過労で亡くなった時も、一人暮らしするって決めた時も、４年前の事も。何も話してくれなかったし、相談もしてくれなかった。
悔しそうに拳を握る塔子の気持ちは、わからなくはなかった
同時に、美月は人を頼ることを知るべきだと思った
いや、もしかしたら、人を頼ることが下手なだけかもしれない
塔子＞・・・・・あたしは、本当に何も知らないんだ。美月に何があったのか。知ってるとすれば、たぶんそれは豪炎寺だけだと思う。
染岡＞その、肝心な豪炎寺がいねぇんじゃな・・・。
一之瀬＞何も聞けないし、知ることもできない。
美月の母親、４年前・・・
一体、あいつに何があったのか・・・
雪屋北斗との意味深い会話
うなされながら呟いた、生まれてきたことへの謝罪
そしておそらく、横と後ろとで長さが違う銀髪ーーあれも関係している
あくまでも俺の勘だった
俺達はこの時、まだ知らなかった
星夜美月の過去を・・・
４年前の出来事に、“あいつ”が関わっていることを・・・
まだ、知らない・・・
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イケト - それと心の脚も読みました！更新楽しみにしています！ (2016年7月30日 16時) (
レス) id: 681dae548f (このIDを非表示/違反報告)
イケト - 緋色の少女と・・・も見ました！すごい面白いです！更新頑張って下さい！ (2016年7月30日 16時) (レス) id: 681dae548f (このIDを非表示/違反報告)
きーちゃん(プロフ) - 凄く面白いです( ＾∀＾)続きを楽しみにしています。 (2015年12月11日 6時) (レス) id: 6a402f7e44 (このIDを非表示/違反報告)
ミサカ美琴(プロフ) - ひびきさん» ありがとうございます！あ、いえ・・・キミソラ自体知らないです。すみません(´・ω・`) (2015年11月8日 23時) (レス) id: 28230aed45 (このIDを非表示/違反報告)
ひびき - おもしろいです。主人公の名前で思ったのですが、キミソラが好きなのですか？ (2015年11月8日 22時) (レス) id: 933070ad77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミサカ美琴 | 作成日時：2015年7月13日 22時
