ヒミツ。俺が守る。 (ページ6)

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きょうふ　２ページ6

「笑って。」

たぶん、あいつは笑わなかったら。

写真をばらまくって言うんでしょ？

そうやって、俺を抜け出せなくして。

頼るところは、あなたしかいない。

みたいな状況にまで陥れて。

助けてっ。ってあなたにすがる。

それがあなたの望みでしょ。。

絶対にお前のものにはならない。

すべては、メンバーのため。

俺は、ほほ笑んだ。

Y「かわいいねっ。いいよ」

何だろう。

涙が溢れてきた。

Y「ちょっ。どうしたの？翔くん」

S「なんで、もないで、す。」

Y「オレ、ただ写真撮ってるだけなんだけど(笑)」

キライな相手に、脱げって言われて、笑えって言われる気持ち。

お前には、わからないでしょ。

ちいさなことでも、俺にはつらいことなんだ。

誰か、俺を助けて。

Y「服着ていいよ。」

S「・・」

涙をぬぐいながら、服を素早く着た。

Y「今度は、ちゃんと、遊んであげるからさ。泣かないで」

もうっ。

今度があるの？

S「いやです。あなたと遊びたくないっ」

Y「ふっ。まだ、言う？」

あいつは、俺に抱きついてきた。

Y「おれのものだよ。」

首に、痛みを感じた。

S「ちょっと。」

首を見てみると、赤く記されていた。

Y「俺のものっていう、記し。」

何してくれてんだよ。これじゃ。

S「バレル。」

Y「別に、どうってことないだろ？また、嘘を重ねていけばいい。」

嘘か。

あいつとの秘密は増え。

メンバーへの嘘も増えていく。

そう、比例していくんだよ。

どこかで、やめさせない限り。ずっと

Y「また今度ね。」

あいつは出て行った。

その部屋で俺は、号泣した。

どうしていいかわかんなくて。

なんで俺なの？

でも、ほかのメンバーだったらもっとつらい。

俺が耐えなきゃ。俺が耐えなきゃ。

そう思いながら、駐車場へと向かった。

マネージャー「今日、遅かったですね。」

S「ちょっと打ち合わせしててね。ごめん」

マ「大丈夫ですけど。翔さんこそ大丈夫ですか？」

S「え？」

マ「目、赤いですよ。」

ルームミラーをみると、目が赤かった。

やっぱり、泣きすぎたかな。

マ「今日は、ゆっくり休んでください。明日も仕事ですし。」

S「うん。ゆっくり休む。」

たぶん、休めないだろうけどね。