きょうふ ページ5
収録が終わり、メンバーと一緒に楽屋に戻った。
A「翔ちゃん、今日飲みに行かない？」
S「ごめんっ。まさき。今日はちょっと用事が。」
A「そっかー。用事ならしかないねっ。また、今度」
S「ごめんね。また今度行こうね！」
A「うん！」
また一つ、嘘をつく。
これから先、もっともっと嘘をつく機会が増えるんじゃないかと思うと。
怖くなってくる。
S「お疲れ〜！」
AMNO「お疲れ〜」
俺は、メンバーより先に、楽屋を出た。
ばれないように。気を付けて。
メンバーを傷つけたくない。
それだけは避けたい。
足早に会議室に向かう。
・・・コンコン・・・
S「失礼します。」
Y「待ってたよ。翔くん。」
S「翔くん・・・？」
翔くん。
そう呼んだあいつは、俺の肩を抱きしめて言った。
Y「オレ、さっき嘘ついた。嫌いなんじゃない。好きだ。翔くん」
S「やっ。何言ってるんですか！！」
Y「本当だよ。ずっと前から。好き。翔くんを俺だけのものにしたい。」
S「お前だけのものになんかならない！」
俺は、あいつの腕を振り払い、
そのまま会議室を出ようとした。
でも、腕を強く�拙まれ、また引き寄せられた。
Y「二・ゲ・テ・イ・イ・ノ・？」
耳元でそう囁いた。
S「っあ」
Y「かわいっ。今、逃げたら。写真バラまくよ？それでもいい？」
S「嫌です。」
Y「じゃあさ、脱げよ。」
S「え？」
Y「脱げって。言ってるの？わかる〜？」
馬鹿にした表情でそういった。
S「脱げば、そればらまきませんか？」
Y「うん。今はね。」
今は。って
いつまで続くんだよ。そんなこと。
俺は、着ていたジャケットを脱ぎ捨て。
Tシャツ一枚になった。
Y「それも。」
あいつに言われ、上も脱いだ。
Y「やっぱり、良い体してんね。」
そういうと、ポケットから携帯を取り出した。
・・・カシャ・・・
S「ちょっ。何してるんですか」
Y「記念撮影。これから俺のものになっていく。お前を。いや、翔くんを撮っておきたくてね」
S「やめてくださいよ。そんなの」
Y「ちゃんと、前向いて。」
俺の肩を強く掴み、正面を向かせられた。
S「いたっ。」
Y「ほら、ちゃんとしな？」
鋭い目つきに恐怖を感じた。
Y「笑って。」
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作者名：ナッツ( -_・)? | 作成日時：2017年3月22日 19時
