ヒミツ。俺が守る。 (ページ21)

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愛する人ページ21

Side O

Y「最初はただの興味だった。俺の妻が、櫻井翔のことが好きで、毎日お前のことを話して来た。

　最初は俺も、いろいろ話してたよ。でも、どんどん思いが強くなって、俺は妻にきれた。

　もともと、そんなに円満ではなかった夫婦関係がそれで、壊れた。

　全部俺が悪い。でも、櫻井翔に勝てない。それは俺のプライドが許さなかった。

　櫻井翔になりかわることはできない。でも、お前をおとすことならできるかもしれない

　そう思って、近づいた。でも、体を重ねるうちに、どんどん好きになっていた。

　手放せなくなっていたんだ。ごめん。ごめんなさい。」

O「そんなことで、翔くんを。じゃあ、翔くんに見せた、写真。あれも嘘？」

Y「そんな写真はない。ただのフェイクだ。」

翔くんは、ニノに抱きしめられ、柳沢をにらんでいる。

S「俺、馬鹿だな。やっぱり、そんなはずないよね。」

N「馬鹿じゃない。翔ちゃんは頑張った。」

O「もう、こんなことは二度とするな。ディレクターも変えてもらう。」

Y「それは、無理だな(笑)。こっちには、写真もある」

M「うちの事務所のちからで消すことはできる。そんなの。」

Y「まあ、むりだと思うよ。だからさ、もう手はださないから。何もなかったことにしようよ。」

O「本気で言ってるのか？」

Y「あぁ。それが一番だと思うよ。ね、翔君」

翔君は首を縦に振った。

どうして？こんなにつらい思いをしてきたのに。

S「このままにしよう。なにもなかったことに。」

O「本当にいいの？それで。」

S「うん。これで、終わりにしよう。」

O「わかった。」

Y「じゃあ、また、来週。」

俺らは、柳沢の家を後にした。