ヒミツ。俺が守る。 (ページ15)

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焦るページ15

俺は、テレビ局に向かった。

そもそも、翔ちゃんがおかしくなったのはこの場所から。

きっと、俺たちの番組のスタッフの誰か。

N「すいません。」

「あ、二宮さん。どうされました？」

N「ちょっと、櫻井くんのことで相談があって。」

「あ、ちょっと待ってください。これ置いてきます。そこに座っててください。」

俺が、話しかけたのは、昼時代からお世話になってるスタッフさん。

この人なら、信用できるはず。

「お待たせしました。で、どうされたんですか？」

N「最近、櫻井くんの様子がおかしいんです。何か知らないかなって。」

「いえ、特には。」

N「ですよね。」

「あ、でも。柳沢さんが、櫻井さんと一緒に会議室に入って行ったのを、この間見ました。」

N「柳沢プロデューサー？」

「はい。」

N「あのさ、柳沢プロデューサーの家知ってる？」

「住所なら。」

N「急いで、俺に教えて。」

「わかりました。」

それだとしたら、犯人は柳沢。

翔ちゃん、今行くからね。

俺は、スタッフからもらった住所の紙を持ちタクシーに乗った。