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「ただいまー…」
重いドアを開けて、外の熱い空気と入れ違いの
人工的な涼しい空気を肌に感じる
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────“おかえり”────────
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あれ…
いつも聞こえるはずの声がしない
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外には自転車もあって、足元には靴もある
…出かけてるわけではないか…寝てる?
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俺は部屋に戻って荷物を下ろし、
隣の部屋に足を運ぶ
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「…さっっっっむ!!」
ガチャ、とドアを開けた瞬間に感じる風は
どうやっても涼しい、と感じるのとはかけ離れてるレベルの寒さだ
…おいおい、ここは冷蔵庫か
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何事かと慌てて部屋の奥に進むと
ベッドにくるまる小さなシルエット
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「おい!…Aっ…!」
ゆさゆさと揺さぶると、んっ…、と声が漏れ
ごそごそと顔を出すA
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「…あれ、涼介もう帰ってき……さむっっ!」
起きたのは良いがまた、部屋の異常を感じるや否や
バサっと布団を被ってしまった
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作者名:AriokaYuu | 作成日時:2017年12月19日 22時