Secret Face……2 〈D.A〉 (ページ16)

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待っている山田を置いて俺達は先に向かう

｢山田って結構過保護…？｣

俺のちょっとした呟きに気づいた奈々未が

｢まあ、ね…｣と返してくれた

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…一瞬目が泳いだのを見逃さなかった

A、何かあったの…？

俺はズカズカと人の過去に足を踏み入れる立場

じゃないから、聞けずにいる

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俺のそんな空気を察してか、伊野ちゃんが

頭をポン、と叩いて大声を出した

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｢おおっ！やべぇ！ウォータースライダー！｣

｢ホントだ！あれ行こうよ！｣

そんな伊野ちゃんの声に気づいた奈々未が

テンション高く、俺達の腕を引っ張る

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そうだ、こんな気持ちじゃ今を楽しめない

今は彼等と楽しもう

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吹っ切れたように俺もテンション高くし、

二人とウォータースライダーに並ぶ

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生憎、今はまだ並んでいる人が少ない

今のうち、と３パターンある列にバラバラに並ぶ

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