Secret Face……2 〈D.A〉 (ページ15)

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｢あっつー｣

着替えた俺達は外に出る

隣で暑さに苦しむ伊野ちゃんと山田を見て

くすっと笑いがこぼれる

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すぐさまその笑いに気づいた山田が

何笑ってんだよ、と肩をどついた

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｢うわ、あつ！｣

ん？、と聞き慣れた声で3人で振り返ると

そこには目を細めて歩いてくる奈々未がいた

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あれ…？

｢…Aは？どしたの？｣

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｢あ、なんかね、トイレ行ってくるーって｣

走ってったよ、と笑いながら言う奈々未に納得する

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｢一人で大丈夫なの？｣

隣で心配そうに言ったのは山田

確かに…いくら高校生だからって

この人混みは迷わないはずがない

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｢うん、私がここでAの事待ってるから

先に3人が行ってきなよ｣

暑いでしょ、と付け足す奈々未

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｢あ、いいよ、俺が待ってるから｣

俺が…、と口を開いた瞬間に被った山田の声

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｢え、でも…｣

｢大丈夫、ちゃんと後から行くから

ほら、大ちゃんもプール楽しみにしてたでしょ｣

とん、と肩を叩かれて微笑む

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