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『Aへ
ごめんな、兄ちゃん敵に負けちゃったみたいだ。最期にAに会えなくて残念だったけど、兄ちゃんはいつもお前のことを愛しているぞ。
俺の死が少しでも魔法界の平和に貢献出来ていたらと思う。
俺の夢はバディのオーターさんに託した。彼がきっと魔法界の規律と秩序を作り上げてくれるから。Aも安心してその日を待っていて。
アレックス』
A「うっ…ぐすっ…」
その日は兄の遺した遺書を読みながらひたすら泣いた。
その後、Aが中等部3年になると同時にオーターがイーストン高等部に編入してきた。
女1「神覚者候補のオーターさん、めっちゃカッコイイよね」
女2「そうだね〜、でもお堅すぎてちょっとなぁ」
噂で聞くオーター様は、昔見たオーター様と随分違うようだった。彼は兄の意志を引き継いでくれていたのだ。規律と秩序ある世界を作るために。
いつからか、Aもオーターと共に兄の意志を継ぎたい、規律と秩序ある世界を作りたい。と思うようになった。
回想終わりー
A「それも推薦を引き受けた理由かな。」
ドット「なんかすっげぇ壮絶っすね。オーターさんにそんな過去があっただなんて…。」
ドットは俺なんかが聞いていいのだろうか。と謙遜の様子を見せていた。
ドット「オーターさん、Aさんがバディの妹ってこと知ってるんすか?」
A「うーん…多分反応見る限りじゃ気づいては無いと思う。入局前ちゃんと会って話したこともなかったし。兄とめちゃくちゃ似てる訳でもないし。」
隠すつもりはなかった。しかし、なぜか話す気にもなれず、そのまま忘れてしまっていた。
キーンコーン
お昼休みも終わろうとしていた。結局オーターは食堂にこなかった。
A「オーター様、結局来なかったね。」
ドット「っすね、でも楽しかったっすよ!Aさんと話せて、また来ます!」
ドットはいい子だった。そのまま箒に乗ってイーストンに戻って行った。自分の家族のことを話したのは久しぶりだ。
A(今度、オーター様にお兄ちゃんのこと話してみようかな。ビックリするかな。)
そう妄想を膨らませていた。きっと彼は、大層なリアクションなどしないだろうが。
オーター「…。」
オーター(私は馬鹿だ、何故気づかなかった?気付かないふりをしていた?)
先程、オーターは食堂に行く途中、聞こえてきた2人の会話を聞いてしまっていた。
彼はAのことをようやく知ることになる。
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時