9. ページ9
男の体にロープが巻き付き、すぐに身動きが取れなくされていく。
A(この魔法は…!)
?「そこまで!!暴力行為は100万L及び10年の懲役っすよ!」
かきあげた前髪、ギザギザの歯、大きくつり上がった眉、聞き覚えのある声にすごく安心する。
A「お兄ちゃん…!」
?「A!怖い思いさせてごめん!怪我は無いか?」
アレックス・エリオット、Aの兄だ。
A「こ、こわかったよぉ〜(;;)助けてくれてありがとう!」
魔法警察学校に通っていた兄は、誰よりも正義感が強くお人好しだった。そんな兄がバディを組んでいたのは
オーター「終わったか?」
オーター・マドルだった。
アレックス「かぁー!!!遅いっすよセンパイ!もう終わりましたよ!!
Aごめん!次の任務がまたあるから。またな!」
兄が怒っているのに、彼は本を読んで右から左に流していた。
兄と違って落ち着いていてどこかしら冷めている。そんな彼の姿がとても印象に残った。
ー
兄と実家に帰省した時、オーター様のことを聞く機会があった。
A「そういえばお兄ちゃん、いつも任務のとき一緒にいる人だれ?」
アレックス「あの人は俺のセンパイでバディのオーター・マドルさん!めっちゃ面倒見いいんだぜ!」
兄はにかっと笑った。
初対面のオーター様の態度を見た次第では、良くしてくれる?と当時は思ったが、兄がそう言う理由は後々理解することになる。
ー
A「え?」
Aが中等部2年の頃、思わず目を背けたくなる現実と直面した。
アレックス・エリオット、巡回中深手を追い死亡、葬儀は○月×日…すぐ戻るように
A「嘘だ…」
兄が死んだのだ。思わず膝から崩れ落ちた。
大好きな兄が、最近まで笑って話していた兄が。
A「うわああああああああああああああああ!!!」
それからしばらく眠れない日が続き、葬儀の日がやってきた。棺桶の中で眠る兄の表情は、笑ってばかりだった兄とはまるで違って安らかな表情だった。
Aの母「A…お兄ちゃんね、いつ死ぬか分からないからって遺書を残していたの。これはあなた宛てよ。」
ただでさえ息子を1人亡くしているのに、さらにもう一人亡くした母は、すっかりやつれ切ってやせ細っていた。
そんな母から真っ白い便箋を渡された。恐る恐る開けてみる。
442人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時