42.仮面舞踏会 ページ47
日暮れとともに、街の灯りが灯っていく。
街人1「うわ〜見ろよあれ。」
街人2「スタイル良すぎ…女優かなんかか?」
濃い紫のマーメイドドレス、大きく開いた胸元。黒い仮面、踵5cmの光沢のあるピンヒール、イランイランの高貴な香り
町中の人達の視線を釘付けにしていく。
目的地のホールに到着する。
A「𓏸𓏸𓏸𓏸です。」
おそらくワースが手回ししてくれていたのか、すんなりと入ることができた。
会場に入ると演奏が既に始まっていて、たくさんの人が談笑や酒を楽しんだり、踊ったりしていた。
A(人が多すぎてオーター様がどれか分かんない…!)
ー
オーター「ふー…。」
オーターは柱の影に隠れてひっそり息を潜めていた。
オーター(やはりこういう場所は好きでは無い。)
入るや否や女性たちが自分に群がってきて大変だった。やはり神覚者である以上、後ろ姿でバレてしまうものなのか…
すると、会場の中心の方から大きな歓声が聞こえた。
オーター「?」
A「オーター様が見当たらないなら、手当たり次第に男を見るしかない。この人も違う…この人も…。」
辺りを見回すが一向にオーターの姿は見当たらない。
男「綺麗なお嬢さん、僕と踊って頂けませんか?」
気高い貴人がAに手を差し伸べる。
A「!良いでしょう…」
Aは咄嗟に思いついた。周囲のダンスを見る限り、自分がオーターに教えたものとは別のもののようだった。
A(ダンスでオーター様に気づいてもらうしかない!)
オーター「一体何が…!」
沸き起こる歓声とともに、Aと男を取り囲むように人集りができる。
A「お手柔らかにお願いします…ね!」
そう言うと激しい曲想とともに、Aが大きくステップを踏む。
男「!?」
男はあまりにも想定外すぎる合わせ方に足が追いつかない。もつれ絡まりそうになり、ぎこちないテンポを踏む。
オーター「あのステップは…いやまさか…」
すると、仮面越しにオーターとAの目が合った。
A「!」
パチンッとAはオーターにウインクを飛ばす。そこでオーターがこの黒い仮面の女性がAだと確信した。
オーター「なんでここに…?」
ようやく曲が盛り上がってきたところだ。
男「ごめんなさい…!!もう息が持たないです!」
組んでいた男がギブアップした。なんだー、面白くないぞー、と観衆のブーイングが飛ぶ。
オーター「私が相手をしよう。」
A「!」
二人の演舞が始まる。
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時