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オーター「ふーっ…」
激しい動きのせいか、息が弾んでいる。予想以上のAのダンスの実力に驚いた。
A「さすが飲み込みがお早いですね。これなら疑われずに潜入できそうです。」
Aはタオルと水をオーターに差し出し、ベッドの淵に腰掛ける。
オーター「君のおかげで上手く行きそうだ。」
これでいいんだ。
A「はい、無事の帰還を待っていますよ。」
良かったんだ。
ー
仮面舞踏会当日
A「今日はオーター様が魔法局にいないから有給貰っちゃいました〜。」
ウォールバーグ「折角の休みをボランティアに使うなど、君も人が良すぎるのぅ。」
A「全然大丈夫ですよ。カウンセリングは趣味の延長線上ですし…魔法の研究にもなりますから…」
ウォールバーグ「はて?魔法の研究?」
A「ふふ、こちらの話です。」
研究室で心理療法の準備をしながら、ウォールバーグと談笑を交わす。
ウォールバーグ「じゃあワシは校務に戻るから、後は頼んだぞ。)」
A「かしこまりました。」
Aは有給を使ってカウンセリングをしにイーストン魔法学校に来ていた。
A「今日はどのようなお悩みで来たのかな?」
人と話すのは、気が紛れて丁度いい。
人1「か、彼氏が無愛想で私のこと好きなのか不安になっちゃって…。」
A「うんうん、無愛想な人って何考えてるか読みにくいよね。」
まるでどっかの誰かさんみたいに…
A(ってダメダメ、この子のカウンセリングに集中してあげないと…。)
心の奥では切り離しているつもりだったが、やはりオーターがまだどこかにいるのだった。
ー昼
A「ん〜!やっぱイーストンの食堂は最高!」
サラマンダーの唐揚げ定食、子ドラゴンのミートパイ、懐かしい味は空腹とオーターへの雑念で疲弊していたAの心を癒してくれた。
ワース「Aさんってめっちゃ食うんだな。」
隣に食堂のトレーを持ったワースが座ってきた。
A「ワースくん!えへ、は、恥ずかしいなぁ〜ワース君もお昼?」
ワース「まあ一応、今日Aさんがここ来てるって聞いたから…」
A「そっかぁ…。」
一時だったとはいえ、本心かは分からないがワースも自分に好意を向けかけたことがある。兄弟揃って思考が謎である。
ワース「Aさんさ、兄ちゃんのことどう思ってんの?」
カチャン、とAのスプーンを持つ手が止まる。
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時