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A「な、泣いてません…花粉症です…」
ここで変に強がってみる。
頭の中で天使のAと悪魔のAが格闘している。
天使「ダメだよ!オーター様はあくまで上司、自分の気持ちは勘違い!胸の奥に仕舞わなきゃ。」
悪魔「ほら〜、ここで本当は付き合いたいし貴方のことが大好きでたまらないって泣きつきなよ〜」
オーター「それが君の答えなら、私はそれを受け入れる。明日からまた、局長と局長秘書としての生活に戻ろう。」
天使と悪魔の喧嘩はオーターの一言によって終わらされた。
オーターは思っていることを顔に決して出さないので、そのまま淡々と続けた。
オーター「…帰る前に、最後のプライベート上での頼みがある。」
A「…なんでしょうか。」
Aは涙で腫らした目をぬぐい、オーターに向き合う。
オーター「私にダンスを教えて欲しい。」
A「だ、ダンス?どうしてですか?」
急にらしくも無いことを言い出すオーターに困惑した。
オーター「週末、潜入捜査で麻薬が売買される仮面舞踏会にライオ達と潜入することになった。私は他人と関わるのは最低限に抑えることに注力してきたからこういう物が苦手なんだ。
君は秘書の心得として、ダンスくらいできるだろう…」
A「ま、まあパーティーに出れる程度なら…。」
ここで婚活のために仮面舞踏会に潜入するなんて言ったらさらにAの心を掻き乱すとオーターは思ったため、嘘の口実でダンスを教えてもらうことにした。しかし、これは建前である。
オーター(最後くらい、君を近くに感じさせてくれ。)
オーターにとってはこれが本音だった。
指と指を絡ませ、お互いを見つめる。
オーター・A「...///!」
やはりお互いの意識が抜けずにいる。近づく度に、ドクンドクンと胸の音がうるさくなり、つい顔を逸らしてします。
A(いけない、切り替え切り替え。)
A「オーター様が最初に私…女性側の手を引いて、自分側に寄せてください。」
オーターの目を見つめ、教示する。オーターはAの指示通りに動く。
オーターがぐっとAの腕を引き、距離を縮める。
A(近い…)
A「正直、ダンスにも流派があります。オーター様の参加するパーティーがどのタイプなのかは分かりかねます。私が学んだ社交ダンスは社交ダンスが庶民にも浸透したした時代に形成されたもので、少し大振りな動きが特徴ですっっ!」
オーター「!」
今度はAがオーターのステップに合わせ大胆に動く。
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時