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A「わ、私は恋愛に関する魔法は使えませんし、そのようなことは不可能です。」
オーターと話をしていると、体温が上昇していくのを感じる。体の内と外の温度差で風邪をひきそうだった。恥ずかしさで顔を逸らす。
オーター「A・エリオット、君のことを愛している。私と付き合っては貰えないだろうか。」
歩くのを制止し、オーターはAの方を見て手を差し出す。
A「…っ…」
A(多分、だいぶ覚めたとはいえ、オーター様はだいぶ酔いが回っている。もしかしたら朝覚えていないパターンとかもありそう…)
A「す、少し考えさせてください…」
Aは頭を下げ、一旦オーターの返事を保留にすることにした。
オーター「そうか、すまない。急に変なことを言って。」
A(あれ…?私断るつもりだったのに、どうして…)
Aも、オーターがかかった魔法と同じものにかかったのか、収まらない胸の痛みに驚いていた。
ー
オーター「結局君の仕事の相談とやらが出来なかったな、申し訳ない。」
オーターは深夜にAを1人で帰すのが危ないと判断し、Aを魔法局の寮に送り届けてくれた。
A「大丈夫ですよ、なんとなく原因は分かったんで。」
Aは仕事への支障が勘違いの恋情だと言うことが分かり、小さく笑った。
オーター「…A…また、今日の昼も会えないか?」
A「告白の返事ってことですか?」
オーター「...。」
どうやら図星のようだ。
A「それはいくらなんでも早すぎません?まだ日付も変わっていませんよ…」
オーター様は仕事のときもせっかちだからなぁ。と半ば呆れていた。
オーター「返事をしなくてもいい…ただ君に会いたいだけだ。」
A「...分かりました。」
急に素直に自分の気持ちを話すオーターに違和感を感じながら誘いを承諾した。
オーター「昼にここにまた、迎えに来るから。」
A「分かりました。。おやすみなさい。」
Aは優しく微笑んだ。なんでだろう、今夜は眠れる気がしない。Aは胸に手を当て、いつまで経っても慣れない感情に戸惑っていた。
ー朝
A「やば、全く寝れんかった。」
布団から起きて鏡を見ると目の下に濃いクマが広がっている。
A「うわー、クマすご、コンシーラーまだ入ってたかな…」
メイクポーチの中のコンシーラーの在庫を確認する。
A「これも全部…オーター様のせいだ」
昨日の告白された時のオーターの顔が頭の中に浮かんでいた。
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時