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33.告白 ページ38

A「はい、そうです…オーター様を探しに来て…」
マスター「彼はそこだよ、疲れて寝ちゃったみたいだけどね…」

マスターが指を指すと、そこには机に突っ伏して眠りについているオーターがいた。

A「お疲れだったか…お話しようと思ってきたんだけどな…」

フォーマルジャケット1枚のオーターにコートをかけ、風邪をひかないように温める。

マスター「まあいいよ、折角だし君にもなにか入れてあげよう。」
A「あっ!ごめんなさい…私未成年なんです(19歳)」

マスター「おっと笑危ない危ない。じゃあ紅茶でもいいかな。」
A「はい!お心遣い感謝します。」

ここのマスターはとても優しい。

オーター「ん…」

オーターが小さく目を開けた。

A「あれ…起こしちゃったかな…。」
オーター「A?どうしてここに?」

オーターは体を起こす。上にかけていたコートがパサリと落ちて、Aが焦ってそれを拾い上げる。

A「たまには上司とゆっくり話すのも、秘書の役目だと思いまして…」
オーター「はぁ…今1番会いたくなかったのに…」

オーターは気まずそうにそっぽを向いた。

A「えぇ…!ひどい…!」
オーター「少し酒が回っているんだ。こんなみっともない姿部下に見せられないだろう。」
A「だ、大丈夫ですよ。今はオフですし…」
オーター「私がダメなんだ。」

A(オーター様、前までこんな恥ずかしがっていたかな?)

いつもと違うオーターに戸惑いながらも、彼の横に座り、ゆっくりとバーの雰囲気に酔いしれる。

オーター「君は今まで、異性との付き合いなどなかったのか…?」
A「へ…?どうしたんですか急に…ありませんけど…」

机に付したまま、オーターは続ける。

オーター「そうか…じゃああんなことされたのも初めてだったのか?」
A「あんなこと…?もしかしてワースくんのことですか?」
オーター「…。」

オーターはグッと黙り込んだ。

A(も、もしかしてオーター様、だいぶ酔ってるのかな?らしくもない。)
オーター「応えろ。初めてなのか、そうでは無いのか。」

まるで尋問のようにオーターはぐだぐだとAに詰める。

A「は、初めてです…」
オーター「...。」

A「もう、どうしたんですか?オーター様、最近ちょっと変ですよ?」

心配になり詰め寄るとオーターはゆっくりと口を開いた。

オーター「...きだ…」

A「?」

オーター「君のことが…好きだ…」

A「え?」

34.→←32.



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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時

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