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Aはオーターが言ったことが引っかかっていた。
ー
オーター「今のはAの合意を受けてしたものか?」
ー
A(オーター様は…私の気持ちを蔑ろにした事に対し、怒ってた?)
ドキッ
胸がじわじわあったかくなる。この感覚はなんだろう。
A(な、ないない、オーター様はあくまで上司、恋愛なんて勘違いにすぎない。)
脳裏に過ったものをかき消す。
A「はぁ…疲れているのかも…もう寝よ。」
パチンとテーブルランプを消し、布団の中で体を丸めた。
ー次の日
A「お、おはようございます…」
オーター「…おはよう…」
相変わらずオーターは不機嫌で、ずもーんと暗いオーラを纏っていた。
しかし、仕事は区別しないといけないのでお互い自分の仕事を黙々とこなすことにした。
伝言ウサギ「もしもしAさん、聞こえますか?」
A「?」
普段から携帯している伝言ウサギが鳴った。神覚者の補佐長であるカイセ・ツッコミーだ。オーターだけに就いているAと違い、彼は神覚者全般の補佐を行っている。つまりAの上司だ。
A「カイセさん、どうしました?はい、はい…お客さん…?オーター様ではなく、私に…?」
オーター「?」
来客の伝言だった。
A「すみませんオーター様、お客様がいらしたようなので、少し確認してきますね。」
そう言い、Aは執務室の外に出た。
オーター「...。」
オーターはAが出たのを確認し、ゆっくり席を立った。
ー
アベル「急に来てすまない。」
A「ア、アベルさん!!とワース君?」
Aを訪ねてきたのはイーストン魔法学園レアン寮監督生のアベルとワースだった。
アベル「うちの者が迷惑をかけたらしく、すまなかった。」
ワース「ごめんなさい…」
アベルと一緒にワースは深深と頭を下げた。
A「そ、そんな頭を上げてください!全然気にしていませんから!ワース君があんなことしてしまった気持ち、私にもよく分かりましたし…」
まさかアベルまでもが訪ねてくるとは思わず、驚く。
アベルとは監督生会議で面識があったため、昔から変わらないAのお人好しさに呆れていた。
アベル「はぁ…A…君は昔からお人好しだな。君は良くても、君の上司は良くないみたいだが?」
アベルの視線の先には、柱に隠れるオーターがいた。
オーター「!!」
A「え?!オーター様!?」
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時