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ワース「クソッ」
A「セコンズ!」
水とともに泥が飛散し、辺りに衝撃波が走る。
ワース「ぐっ」
強い威力でワースが地面に打ち付けられた。
勝負アリ、Aの勝ちだ。
A「大丈夫〜?!頭打ってない?!」
Aはワースの元に近づく
ワース「なっ触んな!」
A「ダメ!頭は人体でいちばん大切な所、打ったら元も子もないわ。座って。」
Aはバッグから応急手当キットを取り出し、ワースにできたかすり傷を治癒していく。
ワース「アンタ…お人好しだな。噂には聞いてたけど。」
A「そりゃそうよ、だってみんなが笑顔で平和なのが1番じゃない?」
ワース「アイツの秘書で狭苦しくないのか?」
A「そんなことないよ。オーター様もきっと、私と同じ気持ちのはずだから…」
ワース「同じ気持ち…ね…」
A「だけど、ワース君?だっけ?とっても強いね。このレベルなら神覚者試験も突破できそうだけどね。」
Aは兄並みの実力のワースに感心していた。
ワース「...突破しないといけないんです…アイツは俺にとって超えなきゃいけない存在だから。」
A「うーん、超えるねぇ…」
ワース「なんだよ…どーせ無理って言うんだろ?」
A「そんなことは無いわ、だけど貴方には貴方しかない良さがあるなって思っただけ。私はワース君もオーター様も、素晴らしい魔法使いには変わりないって感じたけどな。」
ワース「俺にしかない良さ?」
A「そうそう…魔道書とか見る限り、あなたかなり勤勉でしょ?魔法も洗練させててとても綺麗だし。オーター様も勉強はするけど、そこまでボロボロな魔道書とか見たことないし、意外と本読んでる姿の方がよく見るからね。
あなたにはオーター様より秀でた良さもあるから。オーター様の存在で自分に縛りをかけることは勿体ないんじゃないかなって思ったの。」
ワース「長い長い!もういい…!そんなに褒めるな…!」
あまりにも事細かなAの分析に、ワースは恥ずかしさを隠せなかった。
A「とにかく、私は貴方も、とても素晴らしい魔法使いだと思うよ。だから無理せずこれからも頑張って!応援してる。」
できた…!とAはワースの処置を終えた。
A「じゃあ私帰るね。貴方も門限があるだろうし、早く帰ってね!」
そう言ってノエルは箒に跨り、飛び立った。
ワース「変なやつ…どんだけお人好しなんだよ…アイツ…」
ワース(彼女はおそらく、兄さんの大切なんだな。)
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時