25.弟 ページ27
ワース「...あんたアホか?あんたは今俺に攻撃されたんだぞ?なんでそんなにニコニコしていられる?」
あまりにも余裕な表情を見せるAにワースは困惑していた。
A「箒で飛び立っちゃう所だったから…引き留めようとしたのかな〜なーんてね」
Aは箒を地面に置いて、地上に立った。
ワース「ったくなんだそれ…アンタ、俺と勝負しろ。」
ワースは杖を構え、先をAに向ける。
A「えぇ〜?!急だなぁ。なんで私なの?!」
ワース「俺はアイツ…兄さんを超えなければならない。そのためにはまず、近いやつから段階を踏んで潰す!」
A「こ、向上心が高いんだね!わかりました!受けて立ちましょう!」
A(なるほど、今の会話で少しだけだけど2人の関係性が掴めた。おそらく疎遠の理由は家庭環境にあると推測する。話し方から、多分この子はオーター様に対してコンプレックスを抱えているのね。)
Aは瞬時にワースの生い立ちを推測した。
ワース「行かせてもらう!」
ワースが杖を振ると、四方から威力の高い泥の攻撃が飛んでくる。
A「!」
Aも負けじと杖を振り、風の力で泥の塊を振り払う。
ワース「風魔法か、生憎、うちの寮にも風使いはいてな…扱いには慣れてるんだよ!!!」
ワースの泥がAの風を引き裂いた。
A「すごい威力…!」
ワース「兄さんの秘書って言うから、てっきり強いやつかと思ったけどそうでもないんだな。」
ワースは鼻で笑う。
A「うーん…早く帰りたいんだけどなぁ、これは使いたくなかったけど…」
ワース「本気じゃないのか…クソッじゃあ本気を出させてやるよ!」
ワース「セコンズ!!」
A「セコンズ?!」
まさかセコンズが使われると思わず、Aはたじろいだ。
ワースがセコンズを唱えると、大きな泥の塊が魔物のような姿を成し、襲ってくる。
A「うわー、私も使いたくなかったのにー!!」
A「セコンズ!!」
ワース「はっ、風のセコンズなんて俺のマッドロスには…」
A「アダプテーション!!」
ワース「?!」
Aが出したセコンズは、風と全く別物だった。宙に舞う風が水へと変化し、泥を包み込む。
ワース「な…!条件魔法は風じゃないのか?!」
A「私の魔法は適応、相手の魔法に強く依存して、相手を有利にも不利にもすることができるの…!」
A(ただ…この魔法は上限があるし体力消費が激しい。早く決着をつける…!)
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時