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『スイーツバイキング1時間食べ放題』
オーター「スイーツか…」
オーターは看板を見て唖然とした。スイーツなど滅多に食べないからだ。
A「ごめんなさい!嫌でしたか?無理しなくても大丈夫ですよ。」
優しい眼差しでAは諭す。
しかし、Aはきっと貴重な休みの日に来れる食べ放題をいつも楽しみにしていたのだろう。
オーター「せめて元は取ろう。最前線は任せる。」
A「さ、最前線…!!笑笑オーター様真顔で面白いこと言うのやめてください笑笑」
オーターが任務じみたことを言う。いつも任務で最前線に立っているオーターがこのような事を言うなど珍しい。あまりにも真剣な顔で言われるから思わずツボにハマってしまった。
A「やったぁ、頑張りましょう!私いっぱい食べるんで!」
そう話し2人で店内に入室する。
ーーーー
果物がきらきらと輝くケーキに、山ずみのドーナツ、鮮やかな色の紅茶
オーター「...。」
A「わぁ…!美味しそう!」
Aは大好きなスイーツを前に目をキラキラ輝かせている。
店員「お時間1時間となっております。ごゆっくりどうぞ。」
店員が時計の方を指し、案内する。
A「いただきまーす!」
オーター「いただきます…。」
スプーンでケーキを一欠片取り、口に運ぶ
オーター(甘い…なんだこのしつこいほどの甘さは、これを何個も食べて元を取るなど正気か…?)
オーターは数口でスプーンが進まなくなってしまった。
A「んーー!オイシー!サイコー!」
逆にAはスプーンを止めることなく、目の前のケーキを平らげていく。
オーター「…」
オーターはふと昔のことを思い出した。
アレックス「センパーイ!一緒に食べ放題行きましょうよォ!2人で行くと安くなるんっす!」
休日、後輩であるアレックスに連れられ、嫌々ついて言った食べ放題、途中で食べることを放棄し、本を読み始める自分を他所に、アレックスは美味しそうに目の前のものを食べる。
アレックス「オイシー!サイコー!」
ー
オーター「食べることが好きなのは、兄譲りか。」
なんだか懐かしくなり、少しだけ口角が緩む。
A「え?オーター様…知ってたんですか?私と兄のこと。」
唐突に言われたオーターの言葉に少し動揺した。
オーター「先日たまたまドット・バレットと君の会話を聞いてしまってな。ここまで似てる要素があるのにそれまで気づかない私も私だが…。」
今ここで、兄の話が出てくるとは思わなかった。
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時