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オーター「すまない、君が行きたいところがあるとばかり思っていた。」
A「いえ!そんな…!誘った側なのにごめんなさい…!」
(カルド様に言われて遊びに誘ったなんて言えない…!)
オーター「まあいい、マーチェット通りに行けば何かしらあるだろう。私は大体休日は本屋に行くが、Aが行きたいとこはあるか?」
A「え、えーと…」
Aは少し考え込む。上司とはいえ異性だ。言い出せる内容なのだろうか。
オーター「質問を変えよう、休日はいつも何をしている?」
言い出しにくそうだったので、オーターは違う質問をすることにした。
A「…ぅだい…」
オーター「?」
A「食べ放題に行きたいです!!!」
言ってしまった…実は女の子なのにたくさん食べますよ。なんて恥ずかしくて言えそうになかった。
吹っ切って素直に打ち明ける。
オーター「食べ放題か…」
オーターはなにか考え込んだ。
A「あっっえっとごめんなさい!大丈夫です!本屋にきましょう!」
オーター「そうだな、じゃあ本屋の後に食べ放題にしよう。私はあまりたくさん食べることが出来ないが。」
A「...!」
食べ放題というオーターと無縁そうなワードに思わず笑みが溢れそうになる。
A(たくさん食べても引かないんだ…なんだか嬉しい)
人で賑わうマーチェット通りを足並み穹えて歩く。
A「オーター様って少食なんですか?」
オーター「決まったものを決まった量しか食べないからな。自分の容量の限界が分からない。」
A「そうなんですね…!(だから細いんだ)」
Aはオーターの知らないことが知れて、嬉しかった。
その後、本屋に到着する。
オーター「…。」
オーターは近くの棚の本を取り、ゆっくり眺める。
A(やっぱり本好きなんだなぁ。なんの本なんだろ…。)
『弟との過ごし方』
A「!?!?」
意外すぎるタイトルに驚く
A「オーター様って弟さんがいらっしゃるんですか?」
オーター「ああ、疎遠だがな。」
A(なるほど、そういうことか。疎遠でも、やっぱり兄弟のことは気になるんだろうな。)
兄弟…お兄ちゃん…
亡き兄アレックスの顔が頭に浮かぶ
オーター「...。そろそろ行こう。」
Aの考え込む姿を見て、なにか察したのかオーターは本をパタリと閉じて元の場所に戻した。
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時