12.デート ページ13
土曜日
アイボリー色のレイヤーフリルスカートに、黄色いティアードチュニック、お気に入りのブラウンの厚底ブーツ、仕上げに目に少しだけオレンジ色のアイシャドウを散りばめる。
A「よしっと。」
今日はオーターと先日取り付けた約束の日、初めての上司とのプライベートにAは緊張していた
学生時代は髪にも服にも無頓着、唯一のオシャレと言えばマーガレット・マカロンに空けてもらったピアスだけ。社会に出て大人の大変さを思い知る。
A(こういうときのためにマーガレットに骨格とかパーソナルカラーとか、教えて貰っておいて良かった。)
マーガレット・マカロンの美的センスはとても高い。
A(しっかし、あの仕事一筋のオーター様がよく誘いを受けてくれたよね。絶対断られるって思ったのに。)
そう思いながら待ち合わせの場所に向かう
A「!?」
視線100mぐらい先にオーターが立っていた。
A「え?!約束って9時だよね!?まだ15分前だけど、私時間間違えたかな…?」
焦って小走りでオーターのところに向かう。
A「オーター様!!遅くなってごめんなさっっわっっ」
オーター「!」
走りにくい厚底のせいか、足を捻って横に転倒しかける
ドサッ
A「!!」
オーター「このような靴で走るなど非効率的だ…」
オーターが転倒しかけたAの体を支え、起こしてくれた。
A「ご、ごめんなさい…ありがとうございます…!」
呆れさせてしまった、怒らせてしまった…と反省の意に駆られる。
オーター「まったく…怪我はないですか?」
オーターはハンカチをAに差し出した。
A「だ、大丈夫です!ありがとうございます!
(心配してくれてる…優しい…)」
完全に怒らせてしまったとAは思っていたが、そうでは無かったらしい。
オーター「時間もまだ間に合うからそんなに焦らなくていい、しかし、本当は約束の1時間前には来るのがマナーというものですよ…」
A「かしこまりました…次から気をつけます。」
(つまり、オーター様は1時間前からここにいたってコト…!?)」
A(そういえば、お兄ちゃんも待ち合わせしたらいつも1時間前には来てたっけなぁ…)
少しだけ亡き兄の面影が重なり、胸が締め付けられた。
オーター「行きますよ。」
A「はい…!どこに行きましょう?!」
オーターの動きが静止する。
オーター「...」
A「...?」
A(もしかして、お互いなんも考えてない?!?!)
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のえ(プロフ) - siannさん» たしかに!幸せになって欲しい😭 (3月3日 12時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
siann(プロフ) - 幸せになれよぉぉぉ!!幸せにならなかったら多分ドットがエクスプロムしちゃう!! (3月3日 10時) (レス) @page50 id: 80d9e9645e (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - テトさん» 空回りしすぎてましたね😭ここまで読んでくれてありがとうございました! (3月3日 9時) (レス) @page34 id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 本当に!!2人とも空回りすぎですよ!!美味しいすぎてやばいですy((殴 私のライフ持ちませんよ!! (3月3日 3時) (レス) @page50 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
のえ(プロフ) - siannさん» タイミングが😭 (3月3日 2時) (レス) id: 3a1a8de74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえ | 作成日時:2024年1月27日 1時