気まぐれ、猫系 -Jr.

cater-7 ページ7

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　北「げ、って何？」



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　 きょとん顔で


　 まだ何も言ってないんだけどなぁ、






　 …なんて。





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　 分かってるんでしょ北斗先輩。





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　あ「皆様お察しの通りの意味合いですが何か。」





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　ジェ「Aのお仕事、だから仕方ないよねぇ」




　あ「果てしなく意味不明ですからねそれ」






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　 はぁ、って大きく溜息ついても



　 皆は関心なさげ。





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　北「いってらっしゃーい」




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　 笑顔で手を振る面々。








　 もう私もここまで来たら諦めるしかなくて




　 今自分にできる限りの笑顔で






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　あ「行ってきまーす！」






　 って言いながら


　 背中を向けてこっそりあっかんベー、って、






　 してやった。







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　あ「はぁ…」





　 廊下に出て。






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　 また、意図せず零れた溜息に



　 慌てて頭を振る。






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　 私に課された任務は、いつもと同じ。






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　 “大我先輩を探してくる”






　 っていう。








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　 とはいえ、彼を探しに行くと







　 その傍には必ずと言っていいほど、






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　 女の子がいて。





　 …その上日替わり。







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　 おまけに制服は





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　 ボタンががっつり開いてて




　 ネクタイは緩い、







　 というか本来の意味をなしていない。







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　 そんなのを


　 見てしまう羽目になるから。






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　 入部当時は






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　 まあそこまででもないんだろうな。




　 格好いいから話に尾鰭がついているんだろう。






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　 そう思っていたから。






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　 実際に、その大我先輩を見てから








　 部にいるときとのキャラの違いに




　 すごくびっくりしたり。






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　 でもやっぱり、




　 のんびりして、猫みたいな先輩の方が私は好きだから







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　 あまり、見たくない。








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　あ「気、重いなー…」






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　 もう一度溜息を吐いて、とりあえず









　 大体いつもいる図書室に



　 足を進めた






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