気まぐれ、猫系 -Jr.

cater-44 ページ44

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　樹「あれ、…意外に」




　ジェ「飲み込み早いんだねー」




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　 言えば、吃驚したように呟かれて



　 そんなに理解力がないって訳じゃ無い。と





　 ちょっとだけむっとする




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　あ「恋愛対象じゃないってことですよね」



　 自分の理解を一言に纏めて、コーヒーを啜る






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　 …何だか周りが妙に静かになったなー、と





　 啜った音の際立ちで気づいて


　 顔を上げると。





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　あ「え。」





　 なんでこんなに視線がこっちに、









　あ「……なんか変なこと言いましたか」





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　 なんだか譲るような間があった後。








　 ジェシー先輩が大きな溜息を吐いて、









　ジェ「もしかしてさー…








　 Aそれわざと？」






　あ「は？」









　 樹先輩も



　 これは前言撤回だ、って笑いながら言葉を加える。





　樹「Aちゃんはそっち頭回らなさすぎ」



　あ「…貶してます？」







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　ジェ「まあ…とりあえず！」





　 安心して？ってウインクされるけど、








　 ……何の話だか。




　 とりあえず、分かる範囲での抵抗をしてみる。





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　あ「…今、大我先輩に好かれてる自信はとことん無いんですが。」






　 事あるごとに雑用雑用…


　 絶対僕としか思われてないと思う。





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　優「いやー、結構お気に入りだと思うけどなぁ」




　あ「…優吾先輩何か楽しんでます？」




　優「ん？ 別にー。」




　あ「こんな信憑性のない冷やかしで照れるほど可愛くないですよーだ」





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　 べーって舌を出したら、横から頬を突かれる。




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　 振り向けば、案の定


　 ニヤニヤ笑ってるジェシー先輩。





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　ジェ「大丈夫、









　 一瞬でもAに恋愛に関しての理解力、


　 求めたのが間違いだったみたいだし」






　あ「いやそれ全く大丈夫じゃないですね。」







　 まるで私が、恋愛経験値が0のような、





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　ジェ「ま、それがAの可愛さだよね」


　樹「うん、そうそう」







　 そんな相槌を打ちながら



　 樹先輩が珍しく横から抱きついてきて。






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　あ「だから、


　 褒めてないですよね、それ絶対。」



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　 苦笑して、解きにかかって。

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