気まぐれ、猫系 -Jr.

cater-35 ページ35

･






　あ「んー…っ！」







　 日差しは適度に暖かく。






･






　 一つ大きく伸びをしてから



　 直射日光の当たらない、建屋の裏に回れば







･







　あ「……あ、」








　 「…どーも。」





･





　 そこには既に先客がいて、









　 寝るためか、スクバとブレザーで寝床を作ってる最中の






　 樹先輩。







･







　あ「御邪魔しました」






　 邪魔しちゃ悪いな、って思って背中を向けたら






･






　樹「え、どこいくの」




　 そんな台詞が追ってくる。





･





　あ「いや…どっか別のとこで」





　 そう、答えたら


　 何遠慮してんの、って一笑。





･





　樹「一緒にさぼろ？」






　 一人じゃ暇でしょ。



　 って見透かした感じの一言は図星で。






･






　 結局、樹先輩の隣に腰を下ろす。







･･








　樹「何か、あったの？」




　あ「…え？」







　 隣の樹先輩が、不思議そうに首を傾げる。






･






　 聞き返せば、







　樹「いや、なんか…



　 Aちゃんがさぼるって、あんま聞かないから。」






･






　 窺うようにこっちを見る樹先輩に






　 朝の北斗先輩の経緯を話すと。







･



･･



･







　樹「あははっ…」




　あ「笑いごとじゃないんですけどー…！」





･





　 大爆笑の樹先輩に頬を膨らませれば



　 ごめんごめん、ってまだ、笑いつつ。






･






　樹「まぁ、北斗はねー…







　 あの顔のくせして年下ウケいいから。」








　あ「そうなんですか？」




･




　 何か、先輩が他の先輩のこと



　 評してるの見るの、ちょっと珍しくて面白いかも。









　 なんて思って相槌を打てば






　樹「クールでかっこいい先輩…って支持らしいよ」






･






　 実際クールでもないけど、って



　 ニヤって笑った先輩。







･







　 …びっくりするくらい変態だもんな。




･

cater-36→←cater-34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す